今年も16頭フルゲートで行われる東京スプリント。今開催も時計がやや速めで推移しているようで、スピードの絶対能力を優先すべき。おそらく内枠のジーエスライカーとポートジェネラルが引っ張る流れは先行馬に対して厳しくなりそうで、差しタイプのほうに分がありそうだ。ちなみに交流重賞になってからの2年は、内枠同士でのワンツー。しかし差し馬でのワンツーである。そう考えると、中心は距離ロスなくインをさばくことができるタイプがふさわしい。
その条件に合致するのが、ヤサカファイン。スタートに多少難があった馬だが、時とともにそれも解消。大井の1200mでは13戦11連対と得意な条件で、4着以下になったのは昨年の東京スプリング盃のみ。しかしそのときも出遅れながら猛然と差を詰めてきた脚にはみどころがあった。斤量も休み明けの前走が59kgで今回が56kgなら、勝機ありと判断していいだろう。
ティアップワイルドは外枠だが、ダッシュ力でスンナリと好位が確保できそう。堅実に末脚を伸ばすタイプでもあり、今回も大崩れがなさそうだ。
フジノウェーブはさすがに衰えただろうと判断して東京スプリング盃では評価を落としたが、復活の勝利にはただただ脱帽。戦歴を振り返ってみれば、3〜4月で3着を外したのは笠松所属時代の3歳時だけ。そんな季節巧者なら、今回も重い印が必要だ。
ミリオンディスクはポラリスSが急遽出走の影響がありありとわかる敗戦。この距離での堅実さは光っており、巻き返す余地は十分とみた。スーニも同様にポラリスSで大敗。脚が短く背中が相対的に長いので、適性距離が徐々に長めに変わっているように思える。とはいいつつも、実力的にノーマークは危険。58kgで出走できるのもプラスだろう。
ナイキマドリードは悩ましい存在。予定していた黒船賞は、船橋出発前に中止が決まったことで余計な輸送をせずに済んだのは不幸中の幸いだったが、それからここに向けて調整するのはかなりむずかしそう。人気も集めそうということで、ここは押さえまでの評価でこそ妙味ありと判断したい。
◎4.ヤサカファイン
○15.ティアップワイルド
▲12.フジノウェーブ
△8.ミリオンディスク
△9.スーニ
△11.ナイキマドリード