◆日曜京都11R・天皇賞・春(G1)
・マイネルキッツ
日経賞から天皇賞のローテーションは3年連続。1年を通じての最大目標に向けて、万全の仕上がりを見せている。今週はウッドチップで84秒3-68秒9-37秒8、軽く気合をつけるとラスト1ハロンを12秒7。余力十分に併せたウインマリアベールを2馬身突き放し、追っての反応・伸び脚ともに鋭さ満点の動きだった。
前走の日経賞は例年の中山ではなく阪神での競馬、さらにスローの瞬発力勝負と、不得意な条件だらけでの4着ならステップレースとしては不満のない内容。生枠のステイヤー、この距離・この状態なら今年も勝ち負けの競馬になる。
・ペルーサ
前走の日経賞。有馬記念以来で3か月ぶりのレースだったが、ゲートの悪さも解消して中団で折り合いに専念。直線も最後まで諦めることなくしっかり伸びて2着を確保。初めて背負った58kgの斤量も苦にしないで休養明けにしては文句のない内容。
1週前の稽古は本馬場で5F68.0-上がり38.0秒と軽めだったが、馬体がキリッと締まり毛づや、張りが前走とはガラッと変わってきた。精神面で成長を見せGI制覇への期待十分。
・コスモメドウ
昨夏の札幌戦で500万下特別を制した後、一気に重賞を勝ち、まさに最大の上がり馬。いずれもスタミナを要する距離、そして力がいる馬場で台頭と、この春の天皇賞を制する条件を十分に持っている存在だ。
前哨戦の阪神大賞典を叩いてここへの路線は当初の予定通りで、前走好走後の反動もなく、中間は入念な調整ぶり。15日にポリトラックで66.5-37.7、20日の1週前老いはウッドコースに入って68.9-40.3秒をいずれも単走でマーク。タイム定期に少し物足りなさが残るが、ケイコは元来走らないタイプで、キッチリ追い切れていれば大丈夫。これで最終追いで時計がでれば万全の状態に仕上がってくるはず。
平均ぺースの流れ、そしてゴール前の大混戦となるレースになればしぶとさで台頭のチャンス。
・コスモヘレノス
格下のセレスマジェスティに劣勢というのは、いかにも平凡に見えるが、稽古駆けせず、これで十分。というよりも、ズブさが出て稽古で走らないのは、典型的なステイヤーになった証。
馬体、気合の良さは目立っており、状態面は文句なしと思える。距離は長けれぱ長いほどいい馬。バテない強みで穴の魅力十分。
◆日曜京都12R・いぶき賞(OP)
・コルポディヴェント
芝の重賞挑戦になった前走も上がり33.8秒の脚を使って、コンマ8秒差。2着の着順のほど悪くない内容だった。その反動もなく10日あけて調教を再開、先週はポリトラックで69.4-40.1秒。格下馬に胸を貸しながらの楽走だったが、切れのある脚さばきは鋭さ満点。気合のりも良く、好状態をアピールしてきた。
いずれは芝でもと思わせるが、現状ではデビューから2連勝を挙げたダートでこそ。素質の違いを見せつける。
◆日曜東京10R・アハルテケS(OP)
・カジノドライヴ
入念に乗り込んでいるし、特にマチカネニホンバレと併せた2週前から気合がのって、良化気配を見せている。2年近い休養を挟んだ前走は、さすがに終い息切れしてしまったが、4角までは見せ場十分のレースぶり。
フェブラリーSでサクセスブロッケンにクビ差の2着した実力は断然上位。今度は息もちが一変するはずだし、距離短縮も有利な材料。
・プロセッション
3か月ぶりの前走ポラリスS。後方でじっくり待機し直線はインを突いて鋭く伸び0.2秒差の7着。最後は脚を余した形で、もう少し早めに動いていれば上位争いができていた内容。
1週前の調教は1000万のべルベットロードを5Fから4馬身ほど追走。それでもゴール前は抑え切れない手応えで最後の1F11.6秒と弾けた。今度は全身に気迫を漲らせ叩かれた効果の大きさをアピール。人気薄だけに一発大駆けの期待。
・ダイワディライト
2月の千葉S2着後2か月レース間隔があいたが、4月に入ってから急ピッチの乗り込み。13日から3歳馬を1.3秒追走から互角併入でDコースを68.2-38.2秒の時計。そして1週前追いも再びDコースに入り、同じ3歳馬を4馬身追走から、G前スっと抜け出し1馬身先着。67.0-38.0秒を持った切りでマークしており、ここ2週の動きは全盛時のスピードを取り戻した感のある内容。
デキそのものは前走時よりさらに上向いている可能性大。2戦して1着と大敗の12着の実績だが、いずれも1分23秒台でのタイム。力が要る馬場で、道中もモマれずスンナリした流れの時に大駆けが可能かも…。
◆土曜東京10R・立夏S(1600万下)
・ケイアイエーデル
ここは久々の実戦になるが、除外がらみで豊富な乗り込み量。さらに、ポン駆けの利く仕上がり早の気性。守備範囲の1400メートルとなれば、いきなり動けて不思議はない。
もともとが砂を被ると嫌がる性責なので、好発ほ決めて先手をとる乗り方がベスト。激しいベースになりにくい東京コースなら、思いどおりの競馬ができるはずだ。このクラスでも2着の実績があり、スピード的にも互角の評価。軽くは扱えまい。
・ハクバドウジ
阪神からの中1週になるが、素晴らしいコンディションをキープ。ふだんは落ち着きのない馬なのだが、抜群の集中力で馬場を周回しているように、精神面での成長十分自ひと皮むけたような印象がある。
まだ1000万を勝ったばかりだが、後続にきついプレッシャ一をかけられながらも、逆に突き放した前走の内容は強いの一語。すんなりと先手がとれる東京コースなら、昇級でも大きく狙う価値がある。
◆土曜新潟11R・鏑矢特別(1000万下)
・バイラオーラ
気性的に乗り難しく、なかなか結果を出せずにいるが、戦績が承すとおり一千万ならスピード、決め手ともに一枚上の存在。今回は目先を変える意味で、芝1000メートル+滞在で実戦に臨める新潟へと違征することになったが、体調はすこぶる良好。上手く折り合いがついて、持ち前の瞬発力を発揮できるようなら、十分に勝負になっていい。
ここ3戦がもう一歩なだけに、ハンデにも案外恵まれるはず。スタートに細心の注意を払って互角のスタートさえ切れれば、アッサリがあっても驚かない。