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東京スプリント・回顧

  • 2011年04月26日(火) 12時00分
 東京スプリント(4月20日 大井 サラ4歳以上 別定 JpnIII 1200m)

 (1)セレスハント 1分10秒8
△(2)ティアップワイルド 1/2
 (3)コアレスピューマ アタマ
▲(4)ジーエスライカー 1
◎(5)ヤサカファイン 1.1/4
 …………………
△(6)ナイキマドリード
△(7)トーホウドルチェ
△(8)ミリオンディスク
○(10)フジノウェーブ
 (11)スーニ

単2310円
馬複4770円
馬単19610円
3連複210890円
3連単1355570円

 波乱になった。セレスハント、ティアップワイルド、大井初登場、JRA新顔のワンツー。地方馬では12番人気コアレスピューマが健闘した。JRA短距離界、層の厚さを改めて思い知らされた結果だが、今日の場合、もう1つポイントがあった気もする。馬券にからんだ3頭、とにかくスタートが抜群に速かった。

 前2年ハナを切ったポートジェネラルが大きな出遅れ。内から押してジーエスライカーが先手を奪う。ただスタート自体は絶好といえず、そのぶん力んだ感じの逃げにもみえた。コアレスピューマ、セレスハントが追走、差なくナイキマドリード、ティアップワイルド。ヤサカファインは中団で反応がひと息鈍く、フジノウェーブ、スーニもさらに後方でモタついた。直線中ほど、ジーエスの脚いろが怪しくなり4〜5頭が横並び。最後セレスハントが、内ラチ沿いをグイと伸びて抜け出した。「うまく流れに乗れました。1200mは実績がなかったけれど、思った以上の対応力。地方の馬場も合っている」(福永騎手)。人馬とも、ひとこと会心の勝利といえる。

 セレスハントはこれでダート通算8勝。交流重賞は昨夏「サマーチャンピオン=佐賀1400m」に続く2勝目となった。生粋のスプリンターとは少し違うが、反面レース上手でいい脚を長く使える。父コロナドズクエスト、同血脈ユートピアあたりとよく似たタイプか。「鞍上が100%を引き出してくれた。もともと競り合いでしぶとい馬。賞金が加算できたし、今後のローテーションも明確になりました」(松永幹調教師)。その次走「かきつばた記念」が有力。6歳馬ながら短距離ロード、最強候補の1頭に加わった。

 2着ティアップワイルド。絶好のスタートから流れに乗り直線もしっかり伸びた。最終1番人気とは正直驚いたが、昨暮れ「カペラS」でセイクリムズンと接戦した絶対能力。対セレスハント、枠順が逆ならこちらが勝っていたイメージもわく。コアレスピューマ3着は大健闘というほか言葉がない。馬自身ピークに加え、本橋Jの機敏な騎乗。何度か書いたことだが、今の本橋騎手はこと馬券上(比較的地味な馬に乗っている)、最も注目できる存在といえるだろう。ジーエスライカーは惜しい4着。前述通り道中力んだ印象で、最後JRA勢にキャリア負けした。いわくスピード能力は互角以上。経験を積めばチャンスがある。ヤサカファインは結果的に5kg増で少し太めか。「レースの流れが向かなかった。最後は伸びていると思いますが…」(石崎駿J)。勝負ごとは難しい。いずれにせよ絶好の舞台で完全燃焼できなかった。フジノウェーブ、ミリオンディスク、さらにスーニも、この日は弱点(ズブサ)だけを露呈した。3頭とも昇り目となると正直厳しい。

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日刊競馬地方版デスク、スカイパーフェクТV解説者、「ハロン」などで活躍。 恥を恐れぬ勇気、偶然を愛する心…を予想のモットーにする。

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