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NHKマイルC好走馬の将来

  • 2011年05月06日(金) 12時00分
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 NHKマイルCはスプリント指向の強いタイプが走りやすい傾向のレースです。

 過去5年のNHKマイルCにて3着以内に走った馬の距離別成績を調べると、1200mでは25勝で勝率27%。1600mは18勝で勝率19%。2000mは3勝勝率25%。

 同じ距離のマイルよりも1200mの方が勝ち星、勝率ともに優秀で、距離が延びるほど成績が落ちる傾向になっています。

 また、NHKマイルCで3着以内に走った馬のその後のGI成績を調べると、ディープスカイがダービーを勝利した以外は、1200mのGIしか勝ち星がありません。

 つまり、NHKマイルCで3着以内に走る馬は、将来的には1200mのGIを勝ちそうな馬が多い傾向のレースともいえます。

 もちろん、NHKマイルCですら、どの馬が走るのかわからないのに、さらに将来のことなど予測するのは難しいのですが「血統」を使えば将来の傾向ぐらいは予測することはできます。

 1200mのGIも特定の血統の産駒が実績を残しているのですから、その種牡馬の産駒をNHKマイルCで狙えば「将来的には1200mGIで活躍しそうな馬」を狙うことになるわけです。

 たとえば、NHKマイルCで3着以内に走ったファイングレイン、キンシャサノキセキ、ダノンシャンティは、いずれもフジキセキ産駒。そして、ファイングレインとキンシャサノキセキは高松宮記念を勝利しています。

 また、NHKマイルCで連対実績のあるローレルゲレイロは、その後高松宮記念とスプリンターズSを勝利。父のキングヘイローは自身も1200mのGI馬で、産駒の成績も1200mが最も優秀です。

 今年のNHKマイルCも1200mGIで実績を残す種牡馬の産駒、1200m指向の強い血統馬を狙うアプローチを試みるつもりです。

 と、書くと先週の天皇賞春のように、突然今までと違う傾向(雨馬場に加えて、出入りの激しい競馬になって差し馬が1、2着。ちなみに本命はナムラクレセントでした…)になってしまうのが競馬の難しいところですけれども、NHKマイルCは超高速馬場でも雨馬場でも将来1200m重賞で実績を残す馬が連対しているので、馬場に関わらずスプリンター優勢のレースだと想定されるのですが。

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血統馬券予想理論『血統ビーム』の提唱者で、『ブラッドバイアス』『大系統』『小系統』などの血統予想用語、概念の作者。血統ビームの革新性は20世紀末の競馬予想界に衝撃を与え、現在は競馬ファン、競馬評論家に多大な影響を与え続けている。また『競馬予想TV!』『競馬血統研究所』(ともにCS放送フジテレビONE)に出演するなど活躍中。Twitterはコチラ。
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