川崎マイラーズ(5月18日 川崎 サラ4歳以上 別定 SIII 1600m)
「川崎マイラーズ」は、09年新設SIII。格と賞金(1着・1200万円)、施行時季(かしわ記念の2週後)から大物の出走は望みにくいが、それでも3年連続フルゲート14頭。斤量が適度に開き、激戦、接戦は期待できる。
21年(良)
1、ノースダンデー 1分40秒0 55左海 1人気 先抜出
2、マンオブパーサー 1.1/2 59戸崎 5人気 好位伸
3、アートルマン クビ 55的場文 4人気 中位伸
22年(重)
1、イーグルショウ 1分38秒5 55坂井 2人気 好位伸
2、サプライズゲスト クビ 53川島 3人気 逃粘る
3、クレイアートビュン 3 58的場文 4人気 中位伸
(1)…小波乱。総じて人気サイドの決着だが、馬複、馬単、すべて1000円〜2000円台。3連単はそれぞれ7000円、10000円台の配当だった。人気馬からどれをとるか。
(3)…船橋優勢。一昨年は船橋→船橋→大井、昨年は大井→船橋→浦和という決着だった。地元川崎はなぜか不振で、出走計12頭、まったく馬券にからんでいない。
(2)…上昇馬。優勝ノースダンデー、イーグルショウとも、ここが重賞初勝利。直前A級戦を勝っている経緯も同じだった。馬券の対象になった6頭はすべて4〜6歳馬。
(4)…先行型。優勝2頭は、いずれも2〜3番手から直線早めに抜け出したもの。この時季、川崎は馬場が軽いケースが多く、降雨があればよりその傾向が強くなる。
※…データ推奨馬
◎ルクレルク…船橋・川島正行厩舎の牡6歳。重賞未勝利だが、すでに1600m7勝(内5勝が川崎)、1分39秒8、速い持ち時計もある。好位キープから二の脚を使う好走パターン。
◎ザッハーマイン 55的場文
○ディアーウィッシュ 57今野
▲マグニフィカ 59吉田稔
△ルクレルク 57戸崎
△コスモフォース 53御神本
△ディアヤマト 57石崎駿
△インプレッション 57柏木
リュウノボーイ 53坂井
ヴァイタルシーズ 57酒井
ザッハーマインに期待する。昨秋南関東転入(船橋・出川克巳厩舎)で再スタート。以後、軽々と重賞2勝、交流GIII「クイーン賞」「TCK女王盃」も、それぞれ2、4着と健闘した。ラヴェリータ、ミラクルレジェンドと互角に渡り合える絶対能力。今回牡馬SIII級ならむしろメンバー有利と判断でき、そう考えると別定55kgも恵まれた。前走「しらさぎ賞」、ひと捲りで圧勝の内容から、やはり本来スピード型。距離もマイル前後ベストだろう。
相手本線はディアーウィッシュ。昨年マイル重賞2勝、内1つが川崎「スパーキングサマーC」で、当時57kgを背負いながらサプライズゲストをちぎっている(3馬身差)。今季前半不振だが、ひと息入れてリフレッシュ。春〜夏に調子を上げるタイプと推測した。マグニフィカは、今回正念場とみて▲をつけた。それなりの相手(コスモファントム、バーディバーディら)を完封した「JDダービー」。父ゼンノロブロイなら早熟型とも思えない。好追い切り消化。鞍上・新コンビも刺激になるか。
データ上すべて条件がそろったルクレルクだが、現実に詰めの甘さ、勝負弱さは否定できず、前走大井準重賞「ブリリアントC」も結局ツルオカオウジに競り負けている。それならJRA3勝、前走順当にB1下をクリアしたコスモフォースが軽量53kgで面白い。以下、ハマって切れるディアヤマト、インプレッション、逆に単騎逃げでヴァイタルシーズ。