オークスを制したエリンコート。
後藤騎手の道中の折り合いというのは、前走の忘れな草賞で我慢をさせた騎乗振りが繋がってのものだったように思え、改めて前哨戦やトライアルレースの重要性というものを感じました。
週中、日本ダービーで騎乗するベルシャザールの追いきりに騎乗するため、栗東に来られていた後藤騎手。
はじめて跨ったベルシャザールの背中や雰囲気に、奥の深さを感じたとのこと。
もともとこの馬は、安藤勝己騎手も惚れこむほどの逸材でありながら、中々本気をださないというか…掴み所の難しいタイプ。
騎乗を終えた後藤騎手も、
「走る馬特有の、いい意味での気持ち悪さというか、凄みを感じる」と話され、想像力豊かな後藤騎手の中にはまた新たなイメージを膨らませていた様子。
昨年2着となったローズキングダムの際には、
「常識が通用しない舞台」と、また新たな感覚をダービーというレースに感じたとのこと。
それを踏まえての今回、初コンビながらどういった騎乗を見せてくれるのか? 楽しみです。
さて一方、皐月賞を勝って臨むオルフェーヴルの池添騎手。
このプレッシャーというのは、相当なものがあることでしょう。
もともと池添騎手は、自分自身も認めるほどレース前に緊張するタイプ。
とはいえ、兄ドリームジャーニーから陣営との絆を深め、弟とはデビューからコンビを組んできた道のりがある今回。
それだけに、二人の絆、いやチームの絆というのは大舞台で大きな武器となることでしょう。
さて状態に関してですが、追いきりの併せ馬では、以前とは比べ物にならないほど、完全にリラックスして走れる状態になっており、池添騎手も、
「そのあたりは完全に変わりましたね」と、太鼓判。そしてレースでも、
「とにかくオルフェーヴルとのリズムを大切に乗りたい」と話していました。
考えてみれば、大暴れをし、ゴール後はジョッキーを振り落とした新馬戦や、京王杯では折り合いを欠いてしまい大敗をしてしまった過去を持つオルフェーヴル。
そのあたりを一つ一つ修正しながら、皐月賞馬へと輝いたわけですが、何といってもダービー当日というのは、出走馬たちがこれまでに体験したことのない独特な空気が流れる環境下。しかも発走がスタンド前。
当日のテンションは、要チェックです。
さぁどの馬がダービー馬へと輝き、どの騎手がダービージョッキーとなるのでしょうか?
私はまだまだ検討中…。
それでは皆さん、ダービーでお逢いしましょう。ホソジュンでした。