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先週は持久力が要求された阪神芝内回り

  • 2011年06月10日(金) 12時00分
 先週は、阪神芝1400m以下で4レース行われましたが、1人気以外の人気薄で勝利した3頭はグレイソヴリン色が強い種牡馬の産駒でした。

 6月4日の阪神12レース(阪神芝1400m)を4人気で勝利したマジンプロスパーは父アドマイヤコジーン。翌日の阪神3レース(阪神芝1200m)を7人気で勝利したタイヨウパフュームの父はジャングルポケット。いずれも父はグレイソヴリン系です。

 6月4日の3歳500万下、12人気で1着のジョーアカリンは父がタニノギムレット。母父がグレイソヴリン系の種牡馬でした。

 グレイソヴリン系種牡馬は、ラストに負荷がかかり、スタミナが要求されるレースの方がパフォーマンスを上げる特徴を持ちますから、血統的には最後までスピードを持続できるスタミナ能力が重要な馬場になっているようです。

 また、いずれの馬も人気薄での勝利、父は芝1200mでの勝ち星ランキング上位ではないことからも、標準的なスピードが要求されてはいない馬場とも考えられます。

 今週末に阪神芝1200mで行われるCBC賞も、阪神芝1400m以下の内回りは芝1200mの勝ち星ランキング上位ではない種牡馬に注目したいです。さらに、先週の勝ち馬は近走ダート出走馬が多かったことからも、ダート実績もある馬など芝1200mとはズレた適性での実績も重視するつもりです。

 というのが、先週の馬場からの分析だったのですが、今週末も雨が降る可能性も高そうですから、まずは苦手な天気予想を当てることが第一関門です。馬場が荒れるので、特殊な馬場になる可能性は高いのですが。

 それから、いくら特殊な馬場で芝1200mではマイナーな種牡馬が走りやすい馬場といえども、芝1200mのレースはバクシンオー産駒はどれかが馬券になるケースが多いこともおさえたいポイントです(先週の阪神芝1200mも2レースともにバクシンオー産駒は2、3着には食い込みました。)

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血統馬券予想理論『血統ビーム』の提唱者で、『ブラッドバイアス』『大系統』『小系統』などの血統予想用語、概念の作者。血統ビームの革新性は20世紀末の競馬予想界に衝撃を与え、現在は競馬ファン、競馬評論家に多大な影響を与え続けている。また『競馬予想TV!』『競馬血統研究所』(ともにCS放送フジテレビONE)に出演するなど活躍中。Twitterはコチラ。
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