6月3日(金)、釜山競馬の最終レース。アルンダウンジュジュという7歳牡馬で、勝利を挙げることができました。
2頭の一騎打ちを制して、通算18勝目の勝ち星をつかんだアルンダウンジュジュ。「18勝」は、釜山所属馬の「最多勝利度数タイ記録」なんだそうです。
18勝のうち8勝は、僕が騎乗して挙げた勝利です。しかも僕にとっては2週間ぶりの勝利だったので、とても嬉しかった。彼は本当に、頼りになる親友です!
アルンダウンジュジュは前回の韓国遠征時(2008年)に、僕に5勝をプレゼントしてくれました。今回も僕が韓国に来てからずっと、騎乗させていただいています。
韓国のトレーナーの多くは、われわれジョッキーに事細かく指示を授けるのですが、このアルンダウンジュジュに限っては、すべてを任せてもらっています。
「この馬はウチダさんとチング(友達)だから、この馬に合わせて乗ってもらえればいいよ」
こういうことを言ってもらえると、騎手冥利に尽きますよね。
アルンダウンジュジュは闘争心の旺盛なタイプ。そして、すごく頭がいいんですよ。馬まかせのレースをしても、3コーナーに入ると自らハミを取ってグングン上がっていく。ちゃんと仕掛けどころをわかっているんですね。
アルンダウンジュジュは僕が帰国している間に屈腱炎を発症して、1年間も休養していました。厩舎スタッフの話によると、難しい手術を受けて復帰にこぎつけたようです。屈腱炎を乗り越えてタイ記録を樹立したのだから、たいしたものですよね。
先に最多勝利記録を樹立した馬はまだ現役ですし、背後には連勝中の馬が迫っています。だから新記録を達成したとしても、すぐ塗り替えられるとは思うのですが、一度だけでもトップに立たせてあげたいですね。ヨルシミハゲスミダ(頑張ります)!
さて、3回目のペナルティー(進路関係)を受けたことに伴い、騎乗停止になりました。今週の金曜と日曜の競馬はお休みです。ちょうど左の足首を捻挫してしまったところなので、休養中にしっかり患部を癒して、復帰に備えようと思います。それではみなさん、アンニョントパヨ!(また会いましょう)(^o^)/~