ナイスネイチャはトウカイテイオーと同じ世代である。
この世代の主役は間違いなくトウカイテイオー。
ひとつ上の世代はメジロマックイーン。
ひとつ下の世代はビワハヤヒデ。
更にもうひとつ下になるとナリタブライアン。
彼らと競い合い好勝負を続けたのがナイスネイチャだった。
ナイスネイチャは3歳春の若駒Sでトウカイテイオーに完敗を喫し、春はクラシックに乗れなかった。
しかし小倉で500万下、900万下の特別を連勝。
小倉記念では52キロとはいえ一番人気に応え、イクノディクタス、ヌエボトウショウという名牝相手に圧勝したのだ。
この時のキレ味が凄かった。
まるでロンドンオリンピック100M競走のジャマイカ・ウサインボルトが混戦から抜け出す時の脚だった。
今はラップ比較が大全盛。しかしラップ比較では一瞬の脚は測れない。さらにこの一瞬のキレというのは、映像にしろ現場にしろ、結果がわからないライブでは印象が増す。
この時の印象が強烈で、多くの小倉競馬ファンが彼を追い続けた事だろう。
この余勢を駆って、ナイスネイチャは当事菊花賞TRの京都新聞杯もイブキマイカグラ以下をこのキレ味で直線なで斬るのだ。
鉈とも剃刀とも喩えられる、抜群のキレ味。
ナイスネイチャの人気は全国区になったのだ。
競馬歴25年越えのオッサンです。競馬は実に奥が深い。そして答えが見つからない。ですが、競馬仙人を目指しております。年老いて、競馬場のパドックで死ねたら本望です。<笑ブログもやってま...
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