晩年のジリ脚からは想像もつかないかもしれないが、菊花賞では2番人気。
この2番人気に推された理由も甘んじた理由も、このキレ味によるもの。
本命にした人々は、イブキマイカグラを上回るキレ味。(ラップの比較では無い)
対抗以下に落とした人々は、このキレ味はステイヤーの物では無いという評価だ。
レースの結果は、ダービー2着のレオダーバンの貫禄勝ち。
ナイスネイチャといえば、後ろから来たイブキに差され、前のフジヤマケンザンも捉えられず距離が敗因とも思える4着。
今から思えば、この時が長く愛されるジリ脚・善戦マンのナイスネイチャの誕生だったかもしれない。
その後もG1制覇へ、何度も挑戦し、チャンスも有った。
悲願は達成されなかったが、その善戦を続け、負け続ける姿からも、ファンは数えきれない元気をもらったのだ。
たとえ一瞬でも金色に輝く馬がいる。
種牡馬としての価値はその方が高いのかもしれない。
でもナイスネイチャの様に、輝きは抜群では無いにせよ、長く第一戦で観ることが出来る馬もとても貴重だ。
無事是名馬とは良く言ったものだが、これは関係者の努力の賜物でも有る。
ナイスネイチャの有馬記念3年連続3着。
オリンピックイヤーの今年、五輪関係者、アスリート達が、称賛と慰めを混ぜて使う、『銅は金と同じと書く』という言葉を良く耳にしたが、ナイスネイチャと関係者にも改めてこの言葉を贈りたいと思う。いや、これを三大会続けるなんて、もっと凄い事だと思う。
しかし銅という漢字を考えた人も凄いよなあ~と、オリンピックイヤーにつくづく思う、完全に夏負けの波多脆男であった。
競馬歴25年越えのオッサンです。競馬は実に奥が深い。そして答えが見つからない。ですが、競馬仙人を目指しております。年老いて、競馬場のパドックで死ねたら本望です。<笑ブログもやってま...
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