習志野きらっとスプリント(7月21日 船橋 サラ3歳以上 別定 地方競馬交流 南関東SIII 1000m重)
▲(1)ラブミーチャン 58秒4
◎(2)ジーエスライカー 1.1/2
○(3)コアレスピューマ 5
(4)エイシンタイガー 3
△(5)バトルファイター 1/2
………………………
△(7)ニシノコンサフォス
△(9)ダイワエンパイア
△(12)ローレルウェルシュ
単350円
馬複300円
馬単730円
3連複410円
3連単1940円
ラブミーチャンが完勝した。道中ジーエスライカーを行かせて2番手。3〜4角からじわりと並び、直線中ほど、それこそほんのひと気合で抜き去った。
電撃5Fにはあまりそぐわない言葉かもしれないが、完璧な横綱相撲。記者自身は正直少し驚いた。なるほど、かつて「全日本2歳優駿=GI」を楽々制した天才牝馬。しかし相手も交流重賞で着々と力をつけた成長株の牡馬である。
「彼女(ラブミーチャン)のリズムとペースで走った結果。速くて強い。何より精神面で充実している」(濱口騎手)。
ゴール後も2角から向正面余裕たっぷり、まだ走り足りないかのようなウイニングラン。鞍上のコメント通り、心身両面の成長力が何ともすごい。
勝ちタイム58秒4。今開催船橋は極端に時計がかかる馬場(同日C級=1分01秒3)で、ごく客観的に数字だけをいうなら昨秋「JBCスプリント・サマーウインド=57秒6」とほぼ同等の価値がある。
「レース名(きらっとスプリント)通り、1等星の輝きをみせてくれた。短距離はやっぱり走る。気性も実戦的になってきた」(柳江仁調教師)。
いずれにせよ同馬は、今回快勝で、人気先行、ムード先行、単なるスターホース(地方看板馬)と大きな違いを証明した。次走は8月15日「クラスターカップ=盛岡千二」。無事クリア、そして順調なら11月「JBCスプリント」制覇が視界に入る。
ジーエスライカーは自身58秒7。ねじ伏せられた印象は拭えないが、快速馬として100%燃焼だから現時点で悔いはない。徹底先行でスピードを磨くか、あるいは差す競馬を試行するか。元より「京浜盃=千七」快勝が示す通りセンスは高い。
3着コアレスピューマは中団からじわりと伸びたが、結果勝ち負けと遠かった。折り合いなど終始スムーズ。前有利、極端なスピード決着になってしまうと、限界がやはりある。
エイシンタイガーは、好枠(1番)から手応えよく進んだものの終いひと息。JRA5勝ながら初ダート。次走どう変わってくるか。
バトルファイターは、勝負どころ、いい感じで追い上げたが最後止まった。強敵相手の経験がもう少し必要か。