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サンタアニタトロフィー

  • 2011年08月09日(火) 12時00分
サンタアニタトロフィー(8月3日 大井 サラ3歳以上 別定 国際招待 南関東SIII 1600m良)

△(1)カキツバタロイヤル 1分51秒8
△(2)マズルブラスト   3.1/2
▲(3)ボンネビルレコード 1.1/2
 (4)ラインジュエル    3/4
△(5)ボランタス      1/2
…………………
 (6)フサイチピージェイ
△(10)マグニフィカ
○(12)キングバンブー
◎(15)レッドアラートデイ

単550円
馬複1,250円
馬単2,680円
3連複1,800円
3連単8,840円

 カキツバタロイヤルが快勝した。道中中団をスムーズに進み、直線内ラチ沿いから一気の伸び。最後3.1/2差だから独走に近いだろう。昨年に続き、このレース連覇(千六→千八に条件変更)。しかし勝ちっぷりのインパクト(ボンネビルレコードに頭差)は大きく異なり、千八1分51秒8の時計自体もきわめて速い。夏場に強い体質に加え、晩成血統(父ロイヤルタッチ・菊花賞2着)らしい地力アップ。もう一つ、鞍上と新コンビ、相性のよさ、呼吸のよさも特筆できる。

 内からフサイチピージェイ、マグニフィカの先行。1000m通過61秒1と淀みなく、カキツバタはその5番手で気持ちよく折り合った。4コーナー手前、同位置マズルブラストより一歩早めに仕掛け、内いっぱいに進路をとる。弾けるような伸び。先団を一気に抜き去り、ゴール際はセーブする余裕があった。「追い切りで感触をつかんでいたし、描いた通りのレースができた。切れ味があることはもちろん、(気性が)素直で乗りやすい」(石崎駿騎手)。5月「ダイオライト記念GII」2着。当時インバルコ、キングスエンブレム級を下した比較からは当然の勝利ともいえるが、現実に以後2戦、大井記念4着、京成盃GM2着と足踏みがあった。「うっぷんというか、モヤモヤしていたものが一挙に晴れた。成長している。小柄(420kg台)でも斤量58kgを克服した。芯の強い馬ですよ」(函館調教師)。次走は9月23日「日本テレビ盃GII=船橋千八」と明言された。師のコメント通り、一見華奢で、しかし典型的な実戦タイプ。今の状態がキープできれば強敵相手でも脈が出る。

 マズルブラスト2着。3.1/2馬身差は大きいが、自身9歳を考えるとよく走った。息が長い。父ホワイトマズル。改めて晩成型を証明したといえるだろう。ボンネビルレコードはゲートを出渋り3コーナーまで最後方。しかし上がり37秒7はメンバー中最速で、マズル同様9歳の年齢を感じさせない。SIII級なら展開ひとつ、依然チャンスを残している。期待したレッドアラートデイは中団からジリ下がり。「スタートでつまずき、そこでリズムを崩してしまった。(大井は)いい馬場だと思ったが、馬にマッチしなくて残念…」(E・トルヒーヨ騎手)。パドックなど威圧感と凄みがあり(510kg)、絶対的な能力はこんなものではないと思う。ただ現実に結果は結果。遠征、アウェーの難しさがそのまま出たと納得する。キングバンブーは、道中予測より前々(6〜7番手)を進んだものの勝負どころで失速した。およそ半年ぶりで初コース。正直今回は試走だったか。2番手から後退マグニフィカ(最終オッズ1番人気)は長いトンネル。新コンビ・御神本Jでも突破口が開けなかった。

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日刊競馬地方版デスク、スカイパーフェクТV解説者、「ハロン」などで活躍。 恥を恐れぬ勇気、偶然を愛する心…を予想のモットーにする。

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