クイーンアルタミラ、直線一気の可能性十分/新潟2歳S
◆日曜新潟11R・新潟2歳S
・クイーンアルタミラ
6月19日の3回中山開幕週にしては勝ち時計が物足りないが、スタート後手からキッチリ差し切った末脚は、上がり3F34.6秒が示すように強烈のそもの。牝馬特有の切れ味があるだけに、平坦で直線が長い新潟1600戦はピッタリ合うはず。問題は2か月半レース間隔があいてしまったことだが、8月上旬から入念に乗り込んでおり、太め感はなく仕上がってきている。10日が坂路で1Fを11.9秒。17日は併走馬を1.6秒千切る鋭い走り。そして、1週前追いの24日も古馬相手に持ったきりで先着し、5F66.9-3F38.1秒の好タイム。これだけキッチリと追い切っていれば息も整ってくるのは確か。あとは直前追いで5F68秒前後のタイムが出れば万全の状態。スロー必至で残り400の瞬発力比べは毎年のレース展開。この流れなら直線一気の可能性十分。
・モンストール
勝った後も緩めることなく、坂路とウッドチップで豊富な乗り込みを消化。先々週は坂路で35.3-11.9秒、先週はウッドチップで84.7-68.2-38.8秒。4馬身先行させた古馬のノボジュピターと直線で追い比べ、1馬身競り落としてゴールイン。中間の降雨でバテる馬が続出している馬場で、最後まで鋭い脚さばきが目立っていた。初戦はゴール前控える余裕があって3馬身半差。追っての反応・瞬発力に優れ、新潟外回りコースは大歓迎。状態面の上積みも大きく、重賞でもカベにはならない。
◆日曜新潟10R・稲妻特別
・キングオブザベスト
良成どおりの新潟芝1000mのスペシャリスト。前走後は放牧に出されて休養していたが、この新潟最終週の適鞍にピタリと照準を合わせて、熱心な乗り込みを続けてきた。稽古は北Cコースで1周半普通キャンターで乗ってから、坂路追いという形をとっているが、十分な運動量をこなして馬体はキッチリ。これなら、いきなり能力全開だろう。開催が進んで疲れている馬が多い中、フレッシュな状態で出走できるのは何よりの強み。もちろん、勝ち負けの期待がかかる。
◆土曜日新潟9R・瓢湖特別
・アールシネマスタア
デビュー戦から出遅れたり、最終包まれて動けなかったりとチグハグな競馬が続きなかなか勝ち切れなかったが、前走は果敢にハナを奪い最後まで後続を寄せ付けずの楽勝。今回は3か月半ぶりの実践になるが、1週前の追い切りが外ラチ一杯を回って5F70.2-上がり39.5秒。時計は目立たないが、牧場で十分に乗り込まれて、動きにまったく重目感はなく、休養で馬体、精神面共に成長を感じさせた。久々の馬を好走させるのに定評のある鹿戸厩舎。緒戦が狙い。
◆土曜日新潟11R・BSN賞
・アースサウンド
1週前追いは、坂路で14秒大だったが、残り3Fからは12秒台でとばし、楽な手応えで好時計をマーク。スピード感満点で絶好の動きを見せた。ここ2戦は馬場入りも嫌がらなくなり、気性面の成長も感じられる。前走は早めに抜け出したドスライスを捕らえられなかったが、終いしっかり伸びており、好内容と思える。新潟ダート千二は、3勝、2着3回と、間違いなく連絡みしているコース。今のデキなら勝機。