戸塚記念(9月2日 川崎 サラ3歳 別定 南関東SII 2100m重)
△(1)ナターレ 2分17秒4
▲(2)ゴールドスガ 1.1/2
○(3)ハルサンサン クビ
△(4)ミカドポーネグリフ 3
◎(5)ヴェガス 3/4
…………………
△(6)カンユウ
(7)ステップインタイム
△(9)ファジュル
(12)タイセイヴィグラス
単570円
馬複2770円
馬単4600円
3連複6100円
3連単33480円
ナターレが渾身の逃げで押し切った。絶好のスタートから俊敏に馬群を捌いて一人旅。千通過63秒5、道中そう楽なペースでもなかったが、直線後続をしぶとい二の脚で
突き放した。二千百2分17秒4(昨年ハーミア=16秒9)は数字上物足りないが、これは強風の影響もおそらくあった。2着に1.1/2馬身差。いかにもクロフネ産駒らしく、レース上手で芯が強い。
ナターレは、4月「クラウンカップ」と合わせ重賞2勝目。当時より馬体をおよそ10kg増やし、パドックから悠々、堂々たる雰囲気があった。クロフネ×ダンスインザダーク、血統背景通りの成長力。「ハナにこだわる気持ちはなかったが、馬の反応が素晴らしい。最後まで余力があった。まだまだよくなってくると思う」(的場文男騎手)。前述通り時計的には確かに平凡。しかし現3歳世代、牝馬ハイレベルを改めて実証し、自身中〜長距離へ対応力を示したのだから、レースの意味は軽くない。「前走(東京ダービー6着)から3か月あいたが、競馬を知っている利口な馬。夏の充電効果もあったし、安心して見ていられた」(内田調教師)。次走は11月9日「ロジータ記念=川崎2100m」。いずれにせよ、現時点で統一牝馬G、ソコソコやれる能力をイメージできる。
2着ゴールドスガ。道中後方2〜3頭目をじっくり進み、直線外から末脚を爆発させた。心身とも実が入った印象。元より父ゴールドアリュール、母系一流の良血で、今後中〜長距離路線の活躍が期待できる。
3着ハルサンサンも中団からいい脚を使ったが、最後競り負けたあたり、血統的な(父サウスヴィグラス)距離限界が出たかもしれない。
ミカドポーネグリフは初コースを思うと合格点の4着だろう。終始スムーズな折り合いで直線もしっかり伸びた。こちらは父ソングオブウインド、本格派のステイヤーだ。
期待したヴェガスは5着。終わってみれば13kg減がやはり誤算か、最後方から大外を捲ったものの、ナターレに並ぶ寸前で失速した。ただ見た目特に寂しく写る馬体でもなく、この敗戦は後に引くまい。馬自身、大井千八〜二千あたりに最もフィーリングが合っている。ファジュルはインから先行態勢をとったが、馬群が混み合う3〜4コーナーでジリ下がり。依然精神面の甘さが解消しない。