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オーバルスプリント

  • 2011年09月07日(水) 18時00分
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 南関東限定レースだったオーバルスプリントが今年から中央地方交流戦として行われます。

 昨年のNARグランプリ最優秀短距離馬に輝いたナイキマドリード(船橋・川島正厩舎)がいよいよ秋を始動しますよ!

ナイキマドリード
ナイキマドリード

 3か月ほどの間隔は空きましたが、体はゆるめずにじっくり調整をし、この夏を元気に過ごしてきたそうです。「順調にきたからな。ここは自信を持って送り出す」と川島調教師。

 東京スプリント(6着)も休み明けでしたが、本追い切りの動きは今回の方がずっと良く、レース勘という意味では走ってみないとわからないでしょうが、仕上がり的には良好とのことです。

 昨年のJBCスプリントではサマーウインドの2着、前走のさきたま杯では念願のダートグレードレースを制して全国レベルであることはすでに証明済みです。

 スーッと先行してそのスピードを持続できることが何よりの強み。それが大崩れのない成績にもつながっているんでしょう。今後は東京盃(9月28日)からJBCスプリント(11月3日)という大目標があり、そこに向けてもいい走りを期待したいと思います。


 なお、同厩のケイアイライジン(船橋・川島正厩舎)は中央4勝の実績馬で転厩3戦目。レースに騎乗していつも調教をつけるのは川島正太郎騎手、お世話をしているのが弟の光司厩務員で、川島兄弟で仕上げている馬なんです。

 追い切りの反応も良くなってきて、状態は上向きだそう。そもそもの能力は高い馬だけに、きっかけをつかみたい一戦ですね。

 ここまで京成盃グランドマイラーズ2勝&スパーキングサマーカップ1勝と3つのタイトルホルダーに輝いているディアーウィッシュ(船橋・出川克厩舎)。

ディアーウィッシュ
ディアーウィッシュ

 前走のスパーキングサマーカップは連覇を目指して厩舎サイドも満を持して送り出したんですが、1番人気に推されながらもまさの8着……。「今日は下を気にしていて、雨馬場が好きじゃないのかなぁ。前に行けなかったし道中もごちゃごちゃして流れにのれなかった」と今野騎手。

 出川調教師のお話しでは、「具合はいいつもりで送り出しているし、しいて言えば、馬が小さく見えたかなぁ……。う~ん、敗因はわからないです。こういう時もありますよねぇ」と。馬作りの難しさを痛感しますが、改めてここは見てみたいです。

 本来はテンのスピードが抜群でサッといい所につけられる馬だけに、あとはスムーズな競馬は必須ですね。昨年の京成盃グランドマイラーズ(優勝)以来となる54キロで走れるのは強調材料。

 イーグルショウ(大井・山藤厩舎)は夏場があまり得意じゃないために、今回は例年とは変えてみて、放牧に出さずに厩舎調整をしてきたそうです。「体をそんなに緩ませていない分、休み明けとは言ってもボケていないね。ただ、大外枠は不利だろうし、頑張って欲しいんだけど……」(山藤調教師)

 他地区勢の筆頭格をご紹介しましょう。

 9歳になっても全国を渡り歩いているキングスゾーン(愛知・原口厩舎)が95戦目を迎えようとしています。長年に渡って一線級で走り続ける姿には本当に頭が下がりますね。

キングスゾーン
キングスゾーン

「若い頃に比べるとスタートは甘くなっている感じはしますが、追い切りはいい時の時計が出ています。もまれたら力を出せないので、スムーズな競馬をさせたいですね」と原口調教師。

 いつも通り当日輸送で、朝4時頃には地元を出発し、午前10時頃には浦和に到着予定ということです。

 南関東にも元気な9歳トリオ(ボンネビルレコード、フジノウェーブ、マズルブラスト)がいますが、キングスゾーンも負けてはいませんよねぇ。丈夫さとすばらしい精神力を持ち合わせていると思います。これだけの馬なので引退するタイミングなども非常に難しいでしょうが、地元でも入着を続けているうちは現役を続ける予定だそうで、来年10歳になっても走る姿は見せてくれそうです。

 なお、原口調教師のブログをご存知ですか?自らが更新をして、自厩舎の馬たちについてお伝えしているんです。どうぞチェックしてみてくださいね。
アドレスはこちら⇒http://blog.goo.ne.jp/horse_t

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南関東競馬を拠点に活動中。仙台生まれの山形育ち。NHK山形放送局キャスター後、競走馬のことを伝える仕事に就きたく上京。東京シティ競馬中継(MXTV)を経て、南関魂、TCKホームページ、競馬総合チャンネル地方競馬コース、楽天競馬、ウェブハロンなどで活動中。今の一番の喜びは、拠点にしている南関東所属馬が大舞台で頂点に立ったとき。

※当コラムは南関東重賞の前日更新となります。

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