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友道康夫調教師「即答!10の質問」

  • 2011年09月19日(月) 12時00分
オルフェーヴルの三冠奪取に沸く3歳牡馬界に殴り込み! 数々のアクシデントに見舞われながら競馬では3戦無敗と、期待度急上昇のフレールジャックが神戸新聞杯に登場。未知なる可能性を、友道康夫調教師が語ります。



◆友道康夫
1963年8月11日生まれ、兵庫県出身。89年競馬学校厩務員課程に入学。卒業後は栗東・浅見国一厩舎で厩務員、調教助手を務め、96年から栗東・松田国英厩舎の調教助手となる。同厩舎でタニノギムレットなどの有力馬を担当した。

01年調教師免許取得、翌年開業。05年、ワンモアチャッターの朝日CCで厩舎重賞初勝利。GI初勝利は3年後の08年、アドマイヤジュピタの天皇賞・春。数々のタイトルを手にしてきた近藤利一オーナーの、悲願の盾制覇となった。09年にはアンライバルドで皐月賞を制し、牡馬クラシックを手にしている。





◆「即答!10の質問」
ファンの皆様の質問にお答え!

Q1.フレールジャックは今年最高の期待馬です!! ラスト100mの脚は、ちょっと驚きすらあります。ディープインパクトをも彷彿させますが、お父さんに似ているなと思うところはどこですか?

 体も、体重的にも大きさ的にも似ているし、動かすと柔らかいし、その辺が似ているんじゃないかなと思います。

Q2.友道先生はじめまして。神戸新聞杯でのフレールジャック対オルフェーヴルは、本当に楽しみです。先生は、オルフェーヴルとの対決は楽しみですか?

 いや、楽しみですけど、いろいろ考えたんですよ。セントライト記念に行こうかなとか(笑)。怖いというか…まあ、そうですよね、怖いからそっちも考えたわけですけど。でも、どんな競馬をしてくれるのか、楽しみは楽しみですよね。

Q3.友道調教師が分析するオルフェーヴルとはどんな馬ですか? オルフェーヴルにつけいる隙があるとすれば、神戸新聞杯ではどんな競馬をしたらいいとお考えですか?

 それは難しい。すごく難しいです(苦笑)。ダービーを見ていると強いですよね、あの馬は。抜け出す時の脚が違いますもんね。

 だからあれ以上の脚を使わなくちゃ、多分ダメだと思いますし。それとうちの馬は、ちょっとかかるところがあるので、そこがジョッキーも一番心配しているところです。まあ、乗り方はもう、(福永)祐一に任せます。

Q4. フレールジャックの次走が菊花賞か天皇賞かは、神戸新聞杯の結果次第とのことですが、3歳同士の菊花賞は、本質はステイヤーでなくても展開次第でこなせるのではと思っていますが、そういうことはありますか?

 うん、やっぱり3歳同士の方が、競馬は楽かなという気はするんですけれども、もし今回の神戸新聞杯(2400m)でちぐはぐな競馬になれば、3000mはかわいそうかなというのはありますね。

 もともとこの血統は、そんなに距離が持つ方ではないと言うか、マイルか1800mくらいで走っている血統なんです。だから、ステイヤーではない気はするんですけれどもね。でも3歳同士ですし、今の菊花賞は上がりの競馬になりますから、前半で折り合いさえつけばいけるとは思います。

Q5.フレールジャックがラジオNIKKEI賞でつけていたメンコが格好いいです! あれはどなたの案ですか?

 あっ、あれはうちのスタッフが考えた図柄です。今年から厩舎のロゴマークとして、ジャンパーとかにも付けていて、「じゃあ面子にも」というので付けました。

Q6.フレールジャックを応援しています。レースを見ていてちょっと気になったのですが、尻尾が短いですよね。それはなぜですか?

 あれは、去年の夏頃に牧場でお尻をケガしたんですよ。打撲して。それで入厩が遅れたんですよね。その打撲は治ったんですけど、今度はそこに水が溜まるようになってしまって。本当、1週間もしたらチャポチャポ溜まるくらいでした。

 溜まったら抜いてというのを繰り返していたんですけど、治らないので、一回切って治そうということになったんです。その時に、患部にひっつかないように尻尾を結んでいたんですけど、結局、ずっと包帯で巻いていたから、だんだんだんだん抜けていったんだと思います。だから、また長くなると思いますよ。生えてくると思います。

Q7.フレールジャックは無傷の3連勝ということで、これからがとても楽しみなのですが、陣営の方にとってはプレッシャーにもなりますか?

 そうですよね。やっぱり「負けていない」という馬なので、このまま行って欲しいですよね。行けるところまではね。プレッシャーというよりは期待の方が大きいです。

Q8.大魔神・佐々木主浩さんのヴィルシーナは、フレールジャックの姪っ子なんですね! なんだか素敵なつながりです☆ 馬主さんが有名人ということで、ヴィルシーナの新馬戦は普段とは違うドキドキがありましたか?

 いや、もう、、、久々に競馬で緊張しました(笑)。やっぱり違いましたね。パドックでの注目が違いましたし、勝った時の反響も違いました。特にオーナーがまだ新馬を勝たれていなかったので、何とか新馬はということで。緊張しましたね。

Q9.競馬の前に必ずすることってありますか?

 僕がですか? いや、全くないです。あまりゲンは担がないです。

Q10.競馬を見ていると自然と涙が出てくることがあります。もちろん感動してです。先生は、競馬で泣いたことはありますか?

 僕は泣いたつもりはなかったんですけど、天皇賞・春でアドマイヤジュピタが勝った時は「泣いてた」って言われましたね。あの時はやっぱり一番感動したというか。最初のGIでしたし、あの馬もいろいろあった馬なので。だからあの時は、涙が出たのかも分からないです。

東奈緒美 1983年1月2日生まれ、三重県出身。タレントとして関西圏を中心にテレビやCMで活躍中。グリーンチャンネル「トレセンリポート」のレギュラーリポーターを務めたことで、競馬に興味を抱き、また多くの競馬関係者との交流を深めている。

赤見千尋 1978年2月2日生まれ、群馬県出身。98年10月に公営高崎競馬の騎手としてデビュー。以来、高崎競馬廃止の05年1月まで騎乗を続けた。通算成績は2033戦91勝。引退後は、グリーンチャンネル「トレセンTIME」の美浦リポーターを担当したほか、KBS京都「競馬展望プラス」MC、秋田書店「プレイコミック」で連載した「優駿の門・ASUMI」の原作を手掛けるなど幅広く活躍。

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