さぁ、それではいつものように、ここでは地方勢の情報をお届けしましょう!!!
フリオーソ(船橋・川島正厩舎)は、かしわ記念優勝後に帝王賞へ向けて調整をしてきましたが、脚元の疲れのために自重しました。「秋に向けての回避だよ。これまでも無理をさせなかったことが功を奏してまた強くなっていっただろう」と川島調教師。
7月中はのんびり過ごして、8月上旬から乗り込みを開始。乗り始めてからは順調に仕上げてきたそうですが、今回はスマートファルコンが大きく立ちはだかります。昨年のJBCクラシックと東京大賞典で完敗してしまった相手……。さらに、フリオーソ自身は約4か月半の休み明けであるのも事実。
「追い切りの動きもまあまあだったし、休み明けにしては仕上がりもいいと思う。ただ、目標は次のJBCクラシックや東京大賞典になるから、そこに向けてもいい走りをしてもらいたいとね」(川島調教師)
フリオーソ 休み明けでも、砂上に出たら何が何でも全力で走り切ろうとする頑張り屋のフリオーソ。あとは地力の高さに期待ですね。大外枠に入りましたが、スマートファルコンを見ながら進められるのは競馬がしやすいと厩舎サイドは見ています。
ここはいい内容の走りで、次からの大一番につなげてほしいと思います。
前走のサンタアニタトロフィーを圧勝して連覇を飾ったカキツバタロイヤル(船橋・函館厩舎)。その時にテン乗りだった石崎駿騎手は「小さくても芯はしっかりしているし、すごく乗りやすい。悪いところがないし、いいイメージしかないよ」とベタ褒め。
前走後はいつも通りに3日ほどゆっくりさせてから調教を開始し、この中間も意欲的にトレーニングを敢行してきたそうです。「カイバもすごく食べてくれるからしっかり攻められる。一時はレースで持ち味を生かしきれなくて不完全燃焼だったけど、前走はやっと晴れた感じだね。力のある馬だよ」と担当の武川厩務員も惚れ込んでいます。
カキツバタロイヤル テン良し中良し終い良しの抜群のレースセンスが武器。状態は引き続きキープしているそうなので、あとはスマートファルコン&フリオーソとの力比べが非常に楽しみです。
今回は南関東勢が3頭しかそろいませんでしたが、その分、他地区勢から7頭参戦。高知での武者修行を終えたばかりの小杉亮騎手はナリタブラック(高知・雑賀正厩舎)の手綱を取ることが決定し、南関東の重賞初騎乗です。
南関東競馬は他地区に比べると若手騎手の騎乗チャンスが少なく、それは課題のひとつでもあります。最近では他地区への期間限定騎乗で武者修行をして、レースに乗せて頂く若手騎手たちが増えました。小杉騎手もそのひとり。
高知では約11か月の間に24勝を挙げて、通算55勝として自力で減量を取りました。そもそもが控え目で人見知りの性格だったので最初は慣れない場所で苦労もあったようですが、居場所を作れるように自分で意識を変えたそうです。「(武者修行期間で)精神的に余裕が出てきたかもしれません。強気に乗ることができるようになったと思うし、気持ちに負けなくなりました。人見知りの性格も直った感じですね(笑)」(小杉騎手)
船橋に帰ってからは、この開催だけでもすでに3勝を挙げていて絶好調。そして、さらには重賞初騎乗と波に乗っていますよぉ~!!!
ナリタブラックにはレースで騎乗するのは初めてということですが、調教には乗ったこともあったそうですごく乗りやすかったそうです。高知でお世話になっていた雑賀(正)厩舎から依頼されたのはうれしいことじゃないですかぁ。「まさかこんなに早く重賞に乗るチャンスを頂けるとは思っていなかったので本当にうれしいです。『小杉が乗っている』と思って頂けるように目立てるように頑張ります!」(小杉騎手)
小杉亮騎手 皆さんも小杉亮騎手覚えてくださいね!