牝馬同士ならラヴェリータが断然。牝馬限定のダートグレードは8戦6勝2着2回。牡馬相手の名古屋大賞典も制し、3走前のかしわ記念ではフリオーソの3/4馬身差に粘り、出遅れたエスポワールシチーには先着した。3歳の頃は出遅れたり掛かったりで実力を発揮できないレースも目立ったが、最近ではそうした不安も解消された。57キロでも中心は動かしがたい。
ミラクルレジェンドも安定したレースぶりでは負けていない。3歳でダートに専念するようになってからは10戦6勝、2着3着各1回で、牡馬との対戦でも掲示板を一度も外していない。前々走マーキュリーCはデビュー以来初めて勝ち馬から1秒以上差をつけられての大敗となったが、このときはまったくレースをしていなかったので参考外としていいだろう。その証拠に、前走関越Sは牡馬相手に圧勝というレース内容。430キロ前後の華奢な馬体ゆえパドックでの見栄えはよくないが、それでいてダートで安定して走るのはちょっと驚く。
ブラボーデイジーは、昨年2月のエンプレス杯では一騎打ちの末、ラヴェリータをしりぞけた。しかしそれ以来勝ち星がなく、2着3着が目立つ善戦タイプ。
エーシンクールディは、笠松に移籍して地方の重賞を4勝。前走サマーチャンピオンは4着だったが、さすがにスーニにレコードで走られてはしかたない。牝馬同士ならダートグレードでも勝負になる力はある。グランダム・ジャパン古馬シーズンでは、ショウリダバンザイに10ポイント差をつけてトップ。ショウリダバンザイがよほど激走しない限り優勝は堅そう。
南関東で牡馬相手に2冠を制したクラーベセクレタは、今回が初めての古馬との対戦。ラヴェリータとブラボーデイジーとは4キロ、ミラクルレジェンドとは3キロという斤量差を味方に上位を狙う。
フレンチカクタスは、フィリーズレビューを制して桜花賞で9着。初めてのダートに加え、初めての1800mがカギになる。
◎ラヴェリータ
◯ミラクルレジェンド
▲ブラボーデイジー
△エーシンクールディ
△クラーベセクレタ
△フレンチカクタス