セイクリムズンの安定したレースぶりが目立つ。昨年11月の霜月Sから6戦5勝。負けたのはフェブラリーSでの14着のみ。ダート1600mは3歳時のヒヤシンスS以来2年ぶりで、なにより相手が強く、負けたのも仕方ない。ダート1400mを中心に使われているが、ダート1200mも6戦3勝で、昨年12月にはカペラSも制している。好位差しという脚質ゆえ、1200mでも直線が長い大井なら不安はない。
スーニが前走のサマーチャンピオンで復活。昨年4月の東京スプリント以来、実に1年4か月ぶりの勝ち星は、58.5キロのトップハンデでトーホウドルチェに4馬身差をつけ、しかもコースレコードだった。今回、別定58キロは楽ではないが、昨年の東京スプリントでフジノウェーブ、ミリオンディスクと叩き合って勝った時も58キロだっただけに、前走のようなレースができればチャンスは十分。
勝つときと負けるときの成績が極端なドスライスだが、NST賞、クラスターCを連勝したレース内容は本格化がうかがえる。ただそれまでの敗因がスタートでの出負けや、馬群に包まれて走る気をなくすということだから、そうした不安は引き続き残る。前走のようにスタートを決めることが条件。大井の1200mは内枠有利だが、この馬の場合は出遅れて包まれると厳しい。
ラブミーチャンは、とにかくマイペースで先行できるかどうか。前走クラスターCでもエイシンタイガーとドスライスに競りかけられて直線では苦しくなった。3歳以降、短距離のダートグレードでは4度の3着が最高。その3着はいずれもJpnIIIでのものだけに、もしかしてそのあたりに壁があるのかもしれない。
ナイキマドリードは、昨年のJBCスプリント2着で、前々走では今年からJpnIIに格上げされたさきたま杯を制した。地方勢では実績ナンバー1。
アースサウンドは前走のBSN賞でオープン初勝利。ただここまでの5勝はすべて左回り。2着4回も2歳時の兵庫ジュニアグランプリ以外は左回り。大井の右回りがどうか。
ジーエスライカーは、とにかくスタートダッシュが抜群で、今年の東京スプリントで差のない4着、さきたま杯で2着と、ダートグレードでも上位を狙う力はある。逃げ馬だけに外めの枠に入ったのは厳しいかもしれない。
◎11.セイクリムズン
◯08.スーニ
▲01.ドスライス
△10.ラブミーチャン
△0.6ナイキマドリード
△12.アースサウンド
△13.ジーエスライカー