首都圏も涼しくなって過ごしやすくなりました。ナイター時間帯は少し厚めの物を羽織った方がよさそうですよ。東京盃とレディスプレリュードが2日連チャンで行われる豪華な開催。イベントも盛り沢山なので、大井競馬のホームページとモバイルで確認してくださいね。
東京盃は次の大一番JBCスプリントの前哨戦ということもあって、毎年豪華な面々が勢ぞろいします。3年前にフジノウェーブが優勝していますが、ここ数年は中央馬が強さを発揮している一戦。「今年の中央馬も強すぎる」という声が各陣営から聞こえてきましたが、その高いハードルを乗り越えてもらいましょう!
ラブミーチャン(笠松・柳江厩舎)が参戦してきましたねぇ。意外にも大井競馬場には初登場、どんな走りを見せてくれるんでしょうか。
ラブミーチャン 2走前の習志野きらっとスプリントはスタート直後にアブミが外れるアクシデントがありながらも、南関東の韋駄天ジーエスライカーのスピードにスッとついていき完勝した姿は圧巻でした。やはりスピードは図抜けています。
前走のクラスターカップ(3着)後はかなりお疲れモードだったそうです。「2週間ほどは体をほぐす感じで調整をしてきました。ちょっと過保護的な仕上げになったかもしれませんが、もちろん力を出せる状態なので出走させます」と柳江調教師。
次はJBCスプリントを予定しているそうで、「そこにつながるような脈のあるレースになってほしいです」(柳江調教師)
レース当日朝7時頃に笠松競馬場を出発し、正午頃に大井競馬場入り予定です。
南関東の筆頭は昨年のNARグランプリ最優秀短距離馬に輝いたナイキマドリード(船橋・川島正厩舎)です。その後もさきたま杯で優勝するなど活躍を続けています。
ナイキマドリード 前走のオーバルスプリントは、約3か月の休み明けでもしっかり乗り込んで挑んだものの、一番重い斤量を背負うハンデもあって4着に敗れました。「行きっぷりが前回(さきたま杯)とは違った」とコンビを組んだ戸崎圭太騎手。これまでの戦績を見ると、休み明けは残念ながら結果が出ていないんですよねぇ。となると、マドリードは休み明けがあまりお好きではないのかもしれません。
ということで、一度使った変わり身はあるそうで「もともとがおとなしい馬ですが、今はカーッとするくらいの気合いも出てきて体は締まってきましたね。上積みも十分だと思います」(舟山厩務員)
昨年の東京盃はまだ重賞キャリアの浅い中で4着に入りましたが、1年経ってさらに力をつけてきました。南関東の大将格として、東京盃からJBCスプリントという王道に進んできます。
中央4勝の実績で南関東に転厩緒戦だった前走のアフター5スター賞は僅差の2着となり、惜しい所で重賞タイトルを逃したダイワシークレット(大井・立花厩舎)。大井のダート適性の高さは示しました。
ダイワシークレット「前回のレースはチグハグな面もあったからね。一度使って上積みもかなり出てきたし、この状態で前走も使いたかったなぁ。今回は相手強化だけど、枠順(2枠2番)もいいし、持ち時計は足りていると思う」と立花調教師。
ここ最近の立花伸厩舎の所属馬は、1番を意識してゴールドの装いで挑んでいます。その辺りのファッションチェックもしてくださいね。
南関東の韋駄天ジーエスライカー(大井・栗田裕厩舎)は前走の習志野きらっとスプリント(2着)後はこれまでの疲れを取るために短期放牧に出ました。プール調教なども取り入れて多少緩めてリフレッシュを図り、8月下旬に帰厩。
「いい頃に比べればまだ途上だけど、よくここまで持ち上がってきたなぁとは思うよ。ここは無事に走って次のJBCスプリントに向かってほしいね」(栗田調教師)
ブリーズフレイバー(大井・月岡厩舎)は前走のアフター5スター賞で1番人気に推されるも惜しい4着に敗れました。「久しぶりにマークされる形になったし、もっと厳しい競馬のほうが持ち味は生きたと思う。力は出し切ってないね」(月岡調教師)
その後も気性的に落ち着いて順調に調整を行ってきたそうです。
コアレスピューマの伊藤厩務員は「前走(アフター5スター賞、5着)はペースがきつかったし、もっと落ち着いてくれた方が競馬はしやすかったね。ペースや展開ひとつで力差はそんなにないと思う。今年は夏負けもなかったし相変わらず元気だよ」
アフター5スター賞3着だったモアザンスマートの内田調教師は「重賞級の力はあるなぁと思った。変わらず順調だから、中央馬とどのくらいやれるか見てみたい。終いの切れ味を生かす」
そして、マグニフィカ(船橋・川島正厩舎)が的場文男騎手との新コンビが決定。最近はレース後の息の入りも早くて力を出し切っていないということから、的場騎手にしっかり追われて最後までやめなければどれだけ走ってくれるのか非常に興味深いです。潜在能力は一級品であることは、兼ねてから関係者が信じていることなので……。