レディスプレリュード(9月29日 大井 サラ3歳以上牝馬交流 別定 SII 1800m良)
○(1)ミラクルレジェンド 1分50秒8
◎(2)ラヴェリータ 11/2
△(3)エーシンクールディ 11/4
△(4)ショウリダバンザイ 1
▲(5)クラーベセクレタ 1
……………
(6)ツクシヒメ
△(7)カラフルデイズ
△(8)ブラボーデイジー
単330円
馬複230円
馬単640円
3連複1910円
3連単8390円
ミラクルレジェンドが大外一気、豪快に差し切った。対ラヴェリータ、3度目の挑戦(TCK女王盃2着、エンプレス杯3着)で初勝利。3〜4コーナー、動いた相手をすぐには追わず、直線あと1ハロン、瞬発力勝負に賭けた作戦が見事に当たった。
最後11/2馬身差。自身56kg、ラヴェリータ57kg、別定重量だからこの勝利は価値がある。37秒0〜49秒7〜62秒1、どちらかといえばスローに近く、それでいて千八1分50秒8は驚くほど速い。ミラクルの上がり3F36秒2。ハマっての切れ味、鋭さは牡馬GI級に十分届く。
エーシンクールディの逃げ。終始スムーズ、力みのない走りで、結局3着に粘るが、さすがこれは実力馬(JRA5勝・地方4勝)という感触があった。クラーベセクレタ2番手は、本来の脚質からイメージ通り。ラヴェリータは、スタート直後ハミがかりが悪かったか鞍上が気合を入れ、そこで少しぎくしゃくしたようにもみえる。そのラヴェリータが3〜4コーナー早めに動き、しかしミラクルは逆にひと呼吸仕掛けを待った。「(ミラクルは)追えば必ず伸びる馬。ただ相手(ラヴェリータ)は体があるぶん競って強い」(岩田騎手)。あえて馬体を併せず大外直進。一瞬のうちの逆転劇。持ち味を100%生かし切った。2頭の序列、力関係。いわゆる総合点ではまだラヴェリータ優位だが、今回その差は大きく詰まった。何より、特長、個性が対照的であること。パワーのラヴェリータ、切れ味のミラクルレジェンド。いずれにせよ11月3日、本番「JBC・レディスクラシック」が、いよいよ楽しみという結果にはなった。
クラーベセクレタ5着は、現時点でひとまず納得の結果だろう。9kg増、数字通りの“充電効果”が感じられ、実際ラヴェリータに捲り切られてからも、一瞬差し返す闘志をみせた。あとは心身両面、もう一段のグレードアップ。本番でこの日の着差(4馬身強)をどこまで詰めるか。エーシンクールディは前述通りスピード能力が相当高い。差す脚がない弱みは否めないが、反面このタイプは常に展開ひとつでチャンスが出る。もう1頭、上がり36秒2、数字上ミラクルと互角の脚を使ったショウリダバンザイが注目馬。本番もじっくり乗って混戦待ちだが、爆発力は見劣らない。気性難を抱えるブラボーデイジーは、今回スタートが決まらずそこで終了。“GI”にふさわしい馬ではないかもしれない。