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鎌倉記念

  • 2011年10月04日(火) 18時00分
  • 3
 南関東もいよいよ2歳重賞がスタートします。今年も強い北海道勢がやってきましたよぉ。その中の筆頭と言えば、もちろん3連勝中で負けなしのウィードパワー(北海道・田中正厩舎)でしょう。

 新馬戦、栄冠賞を勝ち、続くブリーダーズゴールドジュニアカップでは一気に距離を600m延ばして1800m戦で完勝したばかりです。北海道2歳王国でこれだけの実績を残している馬なので、どれだけ強いんだろうと楽しみです。

ウィードパワーは栄冠賞を圧勝 (C)netkeiba
ウィードパワーは栄冠賞を圧勝 (C)netkeiba

 青森県のマルシチ牧場さん生産馬というのも、東北出身のわたしとしてはそそられますっ(^^)

「普段はおっとりしている馬なんですが、追い切りやレースになると真剣に一生懸命走ってくれるんです。その分レース後は疲れを取るために間隔を空けて使っています」と田中調教師。

 この中間も牧場でのトレーニングを交えて、引き続き順調だそうです。

 しかし、北海道勢が毎年鬼門となるのは、初めての左回りをクリアーしなくてはならないこと。これはどの馬にも言えることですが、調教や追い切りでは上手に走っていても、レース本番のスピードになってみないとわからない面も多々あります。

「左回りの練習もしてきましたが、速いところを走らせると外に張る面もあって、跳びの大きい馬だし、川崎の小回りコースは気になりますね。自分の力さえ出せれば能力の高い馬なので頑張ってくれると思います」(田中調教師)

ブリーダーズGJCも圧勝で3連勝中 (C)netkeiba
ブリーダーズGJCも圧勝で3連勝中 (C)netkeiba

 ちなみに、ウィードパワーと一緒にヘヴンズパワー(北海道・角川厩舎)、ニシノファイター(北海道・堂山厩舎)も仲良く同じ馬運車でやってきました。北海道勢の上位独占があっても何らおかしくありませんねぇ。

 ということで、2年前の優勝馬ナンテカを手掛けた角川厩舎のヘヴンズパワーも気になります。

「ナンテカのようにはうまくいかないかもしれないけど、ナンテカ以上のスピードは持っていると思います。川崎は小回りなので先手必勝の馬場だし、コーナーで息も入れやすいので、距離延長もこなしてくれるんじゃないかと期待しています」と角川調教師。

 実は南関東のキョウエイロブスト(川崎・佐々木厩舎)が好枠生かして逃げ宣言を出しているんですよ。まだこれからの仔ではあるんですが、「気持ち良く行ければ強い」と佐々木調教師は言っていますが……。ハナ争いも面白そうです。

 南関東勢の話題もお届けしましょう。

 目下2戦2勝負けなしの牝馬のクリヤマキアート(大井・月岡厩舎)。今回は短期のリフレッシュ放牧明けのです。

「戦列から離れている分どうかな。スピードがあってセンスもあるけど、全てが初物尽くしだから今後につながってくれれば」(月岡調教師)

 この後は牝馬重賞のローレル賞を予定しているそうです。

 ミヤビプレスト(川崎・武井榮厩舎)は3戦1勝2着2回と大崩れがありません。いつも調教をつけてお世話をする甲斐厩務員は「前は柔らさだけだったけど今はパワーアップもしてきた」とのことで、どんどん成長しているようです。

 武井調教師ともお話しをしたんですが、今回は先行馬が多くてこれまでとはペースがガラリと変わるでしょうから、それに対応してほしいねと。行くか控えるかは今野忠成騎手のその時の判断に任せるそうです。

 新種牡馬ケイムホーム産駒のキョウエイペトラ(川崎・武井和厩舎)。管理する武井和調教師は武井榮調教師のお兄さんの娘さんの旦那様です。

 今回は馬も武井和調教師も皆川厩務員も重賞初出走というフレッシュな面々で挑みます。

 7月の新星特別で除外になったことでゲートで外傷を負い、馬房で2週間休んでから調教を開始。休み明けですが、筋肉の衰えもなく体もふっくらさせていて、精神的にも落ち着きが出てきたそうです。

「力はある馬だと思います。ゲートからポンと出てくれればいいところはあると思います」(武井和調教師)

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南関東競馬を拠点に活動中。仙台生まれの山形育ち。NHK山形放送局キャスター後、競走馬のことを伝える仕事に就きたく上京。東京シティ競馬中継(MXTV)を経て、南関魂、TCKホームページ、競馬総合チャンネル地方競馬コース、楽天競馬、ウェブハロンなどで活動中。今の一番の喜びは、拠点にしている南関東所属馬が大舞台で頂点に立ったとき。

※当コラムは南関東重賞の前日更新となります。

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