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カレンチャン、スプリンターズSを完勝

  • 2011年10月04日(火) 18時00分
 先週のスプリンターズSはカレンチャンが勝ちました。中間の調教を見ていて、坂路でまったくヨレるようなところもなく、完全に真っすぐ駆け上がる、すごい動きをするなと思っていたのですが、パドックでの姿を見てその理由が瞬時に分かりました。

 トモの充実度が半端じゃないし、牡馬に入り混じっても明らかに良く見せていました。ツナギにも力強さがあり、返し馬のフットワークも素晴らしかった。ロケットマンは強いだろうけど、こちらの方が良く見えたので◎を打ちました。

 結果、やや予定よりも位置取りが後ろになるも完勝。本当に強い勝ち方でした。馬券的にも単勝が10倍以上ついてくれておいしかったですね。今後、スプリント戦線でこの馬を負かすのは難しいと思います。

 2着のパドトロワは夏の余裕残しの馬体とは違い、皮膚を薄く見せ、いい仕上がりでした。馬場が合ったこともありますが、それにしても健闘しました。ただ、カレンチャン=ラッキーナインの馬単を持っていた私にとってはちょっとスッキリしないレースでしたが。

 3着のエーシンヴァーゴウは夏の疲れも感じさせず、好調をキープしていました。こちらも本当に強くなりましたね。今後も大崩れは無さそうなタイプです。

 4着のロケットマンは外国のスプリンターにありがちな体型で、デップリとして見えるタイプ。それでも馬体重は意外と重くないのが特徴。直線競馬やコーナーの緩い競馬なら強いのでしょうが、今回はちょっと条件が合っていなかったと思います。軽い馬場よりも重い馬場の方が合うということです。

 5着のラッキーナインは、あと一絞りほしかった感じ。また、特殊蹄鉄を履いていました。前日時点ではこれで勝負するつもりでしたが、こんな感じのパドックだったので▲に下げました。ただ、外国馬はこれでも走るパターンが多々ありますし、外国馬の特殊蹄鉄はあまり気にしなくてもいいと思います。レースでは好位の内を楽に追走。直線で内を突きましたが、パドトロワにヨラれて失速。それでも5着に粘った辺り、あそこを抜けていれば2着はあったと思います。本線で馬連を持っていただけに残念です。

 6着のフィフスペトルはこの条件への適性が高そう。もう少しスプリント経験を近走で積んでいればもっと上まで来れたかも。今後はその辺りも含めて期待です。

 7着のサンカルロは素晴らしいデキでしたが、内を突く方がいいタイプで、今回の流れは合わなかった感じ。阪神カップとかで巻き返してくるでしょう。

 8着のグリーンバーディーは前走とは雲泥のデキでしたが、今回は枠順が外過ぎた感じ。内目の枠ならチャンスはあったでしょう。

 あと、11着に敗れてしまったダッシャーゴーゴーはちょっと太くて元気もない感じでした。次はどこになるか分かりませんが、仕上げには注意が必要です。

 先週の新馬戦では矢作厩舎のディープブリランテが強い勝ち方を見せました。正直、パドックではツナギが柔らかいなくらいしか思わなかったのですが、レースに行くとすごいフットワークを見せました。相手は弱かったですが、今後も注目したい一頭です。

 さて、秋のG1シリーズが開幕しましたが、最近いい流れできています。今週は東京での勝負になりますが、この流れで毎日王冠や南部杯もいい予想ができるように頑張ります。

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中央競馬で全レースのパドック・返し馬を徹底観察。繋(つなぎ)や蹄、体型、骨量、筋肉の量・質、関節の柔軟性や、脚元、馬具などのデータを採取。そこから競走馬の能力、適性などに加え脚質も見抜き、馬券を組み立てる。パドック派にありがちな本命予想ではなく、複勝で10倍を超えるような穴馬を見つけるのが得意。

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