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CBC賞

  • 2002年12月13日(金) 12時47分
 東西で3つも重賞が組まれているが、もっとも接戦にもつれ込みそうな中京のスプリント戦CBC賞が一番手ごたえがありそうだ。

 このレース、この時期に移ってから、なぜかタフなベテランの5〜6歳馬が好走することが多いが、たぶんそれはたまたまのこと。もう世代交代の大きな波は一段と大きくなっている。とくにスプリント戦ではイキのいい3歳馬に注目だろう。

 3番サニングデールは、この夏、古馬相手の函館スプリントSを快勝してみせた。1分10秒3もかかるタフな芝で、人気のショウナンカンプ(15日、香港でG1出走)が失速してしまったきびしいレースを、一気にまくって差し切っている。

 パワーの短距離型かというと決してそんなことはなく、前走は中山で1分7秒1。意識的にタメて直線大外一気。上がり33秒6で伸びた。今回も出走の1番サーガノヴェルに鼻だけ負けたが、地力はこちらが一枚上の内容だった。

 速い時計もOK。少し時計がかかってもさらに良しのスプリンター。まだキャリアの浅い3歳馬だが、やがてはG1を狙えるA級馬に出世するとみていい。

 父ウォーニングは、日本では直線1000mを53秒7で突っ走ったカルストンライトオなどの父として知られるように、パワーあふれるスピード系。非力なスピード型を送る父系ではない。

 同じく3歳の8番キーンランドスワンも急速に力をつけている。前走のオープン特別は34.3−34.2秒というあまり前半が速くない流れだったが、これを後方一気。上がり33秒4で突き抜けてみせた。これにサーガノヴェル(左回りは大丈夫)を加え、若い3歳馬グループを中心に考えたい。

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1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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