東西で3つも重賞が組まれているが、もっとも接戦にもつれ込みそうな中京のスプリント戦CBC賞が一番手ごたえがありそうだ。
このレース、この時期に移ってから、なぜかタフなベテランの5〜6歳馬が好走することが多いが、たぶんそれはたまたまのこと。もう世代交代の大きな波は一段と大きくなっている。とくにスプリント戦ではイキのいい3歳馬に注目だろう。
3番サニングデールは、この夏、古馬相手の函館スプリントSを快勝してみせた。1分10秒3もかかるタフな芝で、人気のショウナンカンプ(15日、香港でG1出走)が失速してしまったきびしいレースを、一気にまくって差し切っている。
パワーの短距離型かというと決してそんなことはなく、前走は中山で1分7秒1。意識的にタメて直線大外一気。上がり33秒6で伸びた。今回も出走の1番サーガノヴェルに鼻だけ負けたが、地力はこちらが一枚上の内容だった。
速い時計もOK。少し時計がかかってもさらに良しのスプリンター。まだキャリアの浅い3歳馬だが、やがてはG1を狙えるA級馬に出世するとみていい。
父ウォーニングは、日本では直線1000mを53秒7で突っ走ったカルストンライトオなどの父として知られるように、パワーあふれるスピード系。非力なスピード型を送る父系ではない。
同じく3歳の8番キーンランドスワンも急速に力をつけている。前走のオープン特別は34.3−34.2秒というあまり前半が速くない流れだったが、これを後方一気。上がり33秒4で突き抜けてみせた。これにサーガノヴェル(左回りは大丈夫)を加え、若い3歳馬グループを中心に考えたい。