鎌倉記念(10月5日 川崎 サラ2歳 地方競馬交流 別定 南関東SIII 1500m重)
△(1)ニシノファイター 1分35秒2
△(2)ルイクリスタルラヴ 1/2
◎(3)クリヤマキアート 首
△(4)センゲンオーラ 2
(5)シビルアイバー 3
………………
▲(7)ミヤビプレスト
△(8)キョウエイロブスト
○(9)ウィードパワー
(10)ヘヴンズパワー
単4090円
馬複17720円
馬単37210円
3連複28410円
3連単201660円
伏兵ニシノファイターが激戦を抜け出した。道中好位の外めをスムーズに進み、直線ラスト1ハロン、併せ馬の真ん中から鋭く伸びた。1・2人気馬がいいところなく敗れ、結果確かに大波乱だが、千五1分35秒2の時計は、過去10年中第5位(昨年キスミープリンス=36秒1)。上位入線馬、フロックという見方も正当ではない。
注目ウィードパワーが痛恨の出遅れ。同様に人気を集めたヘヴンズパワーも1〜2コーナー、外へ大きく膨れてしまう。代わってキョウエイロブスト、テンピークスの先行で流れは速く(千通過61秒4)、好位〜中団から捲った馬に展開が味方した。ニシノファイターの勝因は、道営5戦、JRA1戦、そこで培った経験が大きいだろう。道悪にひるまず自然流に進出、直線入口、絶好のポジションから追い出され、いい脚を長く使った。
「1頭実績の抜けた馬(ウィードパワー)がいたから気楽に乗れた。競り合っていい面が出ましたね。距離はもう少しあった方がむしろいい」(小国騎手)。フォーティナイナーズサン×サザンヘイロー、とりたてて良血エリートでもないが、反面“野武士風”のパワーを感じる。レース直後、優先出走権を得た12月14日川崎「全日本2歳優駿=GI」挑戦が、堂山調教師の口から明言された。
ルイクリスタルラヴ2着。こちらもスピードより馬力のタイプで、直線狭いインを力強く伸びてきた。期待したクリヤマキアートは3着。初コースを機敏に反応、2着はある手応えだったが、最後モタレてしまったことが結果痛い。それでもめざしていた11月11日「ローレル賞=牝馬SIII」の出走権はしっかりゲット。そこで改めての勝負になる。
ウィードパワーは前述通り出遅れて万事休す。道営3戦3勝、VTRで見る限り濃密なレースだったが、それでもこれだけ無抵抗の大敗では、次走も無条件で飛びつけない。心身両面、まだひ弱な面があるとは、当地記者から聞いた。ヘヴンズパワーも気性面に若さ。南関東勢では、ヴァイタルローズ、ミヤビプレストの末脚が目についた。