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埼玉栄冠賞

  • 2011年10月18日(火) 18時00分
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 非常に好メンバーがそろった今年の埼玉栄冠賞SIII(浦和1900m)。実力馬たちがズラリとそろっているので何が勝ってもおかしくありません。

 サンタアニタトロフィーを連覇して日本テレビ盃はスマートファルコンの3着だったカキツバタロイヤル(船橋・函館厩舎)。「今が充実期かもしれないね」と函館調教師は言っていますが、素晴らしいパフォーマンスが続いています。

 前走はスマートファルコンの2番手に食らいついてキツいペースの中でも勝ちにいく競馬を見せてくれました。「それでも最後は止まっていなかった」(石崎駿騎手)とのことで、あの経験はきっと生きるはずですね。

カキツバタロイヤル
カキツバタロイヤル


「小さい馬だけどよく食べてくれるから、鍛えられるよ。これだけ食欲のある馬はそういない。今回もいい状態で送り出せるね」と担当の武川厩務員も非常に楽しみにしていました。

 レースに行っての抜群のセンスも武器で、どんな競馬でも対応できるのは強み。あとはゲートインするばかりとなりました。

 勢いではカキツバタロイヤルだとして、実績ではカキツバタを上回るのはボランタス(川崎・山崎厩舎)です。ここまでの実績はあえて書きませんが、高いレベルで戦い続けているのは皆さんもご存知のこと。

 山崎調教師と櫻井厩務員のお話しでは、前走の東京記念(3着)以降休み明けで一番攻められたそうで、そういう上積みはあるそうです。

ボランタス
ボランタス


 気合い乗りも出てきていい時のうるさい面も見せているそうですが、だからと言って馬房ではリラックスできていてオンオフの切り替えはしっかりできているそう。

「イメージはゴールドカップ(優勝)のような感じで、このメンバーだし強気の競馬をさせたい」(山崎調教師)

 そして、浦和の若大将キスミープリンス(浦和・小久保厩舎)がジャパンダートダービー(4着)以降休み明け緒戦を迎えます。この夏は第二の故郷・福島県のテンコートレーニングセンターで過ごしてきて10月1日に帰厩。

キスミープリンス
キスミープリンス


「まだ張り詰めている感じはないけど、疲れが完全に抜けきった。全日本2歳優駿(3着)前も放牧に出したけど、その時よりいいと思う。ジャパンダートダービーで戦った相手が中央でも古馬と好走しているし、そんなに力差はないと期待している」(小久保調教師)

 実はこの後に盛岡競馬場のダービーグランプリに向かうプランもあるそうで、個人的にもかなり燃えてきました(^_^;)

 同厩のトーセンゴライアスは中央から転厩緒戦を迎えます。どんな馬なんでしょうか?

「調教試験も追い切りも手応えは楽だったよ。大型馬なんだけど、自分が大きいことに気づいてない感じで器用さがあるから小回りも大丈夫だと思う。かなり乗り込んでいるし能力が高いからいきなりでも楽しみだよ」(小久保調教師)

 こちらも中央の実績馬で転厩緒戦だったアフター5スター賞を優勝したタカオセンチュリー(大井・松浦裕厩舎)。条件も未知の部分で、さらにはまだ手探りで途上だったにもかかわらずいきなりのあの結果は、「馬の能力を見せつけられたね。信じきれなかったことに反省しているよ。今回は信じて自信を持って送り出す」と松浦調教師。

 一度使った上積みも十分で、前向きになってピリッとしてきたそうです。

 今回は浦和の小回りの相性も気になりますが、「器用な馬だし、どこに行っても結果を出している馬だからその辺りは信じる。もう8歳のベテランだし動じないと思う」(松浦調教師)

 重賞ウイナーのイーグルショウ(大井・山藤厩舎)は休み明け2戦目。「前走も休み明けなのに頑張っていると思う。状態は上向いてきているし、条件も悪くないからね。あとは速い流れになってくれた方が終いの切れ味を生かしやすい」(山藤調教師)

 重賞勝ち馬キングバンブー(船橋・矢野厩舎)。最近は元気のない成績が続いています。

「裕太(調教パートナー・佐藤騎手)は『涼しくなって調教も変わってきたし楽しみですよ』と言ってくれている。今回の本追い切りは前に馬を置いて追い掛ける形にしてみたけど、やっぱりこういう形で差した方がいい走りをするね。ルースと一緒の内容でやってみた」とルースリンドも手掛けた上永吉厩務員。

 自分の力を出せればヒケを取らないものがあるだけにきっかけをつかみたいところ。「跳びが大きいからリズムよく走らせたい」(矢野調教師)あとはテン乗りの的場騎手の闘魂注入だぁ!

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南関東競馬を拠点に活動中。仙台生まれの山形育ち。NHK山形放送局キャスター後、競走馬のことを伝える仕事に就きたく上京。東京シティ競馬中継(MXTV)を経て、南関魂、TCKホームページ、競馬総合チャンネル地方競馬コース、楽天競馬、ウェブハロンなどで活動中。今の一番の喜びは、拠点にしている南関東所属馬が大舞台で頂点に立ったとき。

※当コラムは南関東重賞の前日更新となります。

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