この一年、新種馬券が登場し、競馬への参加人員は好調でしたが、当初好調だった売上げの方は、少しずつ減少して、やはり経済情況を反映していました。しかも、一人当りの購買金額が減少傾向にあるのも顕著でした。
新しい馬単、3連複のシェアが50%弱であることを考えると、その魅力は十分に認められていたのは確かです。配当が高くなるというところにひかれるのは当然でも、あまり資金が回転しないという状況になり、新しい馬券導入の効果については、まだ慎重に判断しなければならないでしょう。
購買動向の変化について、どう見定めていくか、これは、競馬を主催する側の今後のテーマとなります。
一方、参加する側、或いは、情報を提供する側は、何を考えていったらいいのでしょうか。新種馬券も含めて7種類ある馬券の中から、レースによってどれを選択するか、正にそこにポイントがあります。
思考方法をそこに据え、より的中率を高めること。その線にそった予想、どの馬をどの馬券で買うかという、具体性をそこに置いた考え方を追求していかなければならないでしょう。予想を業とするものは、そこまでを含めた作業が求められていくのです。
一攫千金は、当然、馬券の持つ大きな魅力ではあっても、何から何までその手を駆使していたのでは、資金の回転の可能性は少なくなってしまいます。
そういうことは、大きなお世話と言われるかもしれません。しかし、額の多少にかかわらず、とにかく的中させることの魅力こそ、競馬の持つ面白さですから、出来るだけ多くの方にその魅力を満喫していただきたく、その為の馬券の選択という点を強調していきたいと思っています。さあ、有馬記念、とにかく的中させること、より可能性の高い馬券を選び、新しい競馬作戦の足場を作ろうではありませんか。来年につなぐ為にも。