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netkeiba

JBCレディスクラシック

  • 2011年11月02日(水) 18時00分
 今年新設されたレディスクラシック。ここは、長年活躍してくれたラヴェリータに引退の花道を飾って欲しいです。牡馬に混じっても怯まず勝負根性を発揮し続けてくれた馬。一時期はゲートに不安があったり、テンションが上がりすぎてしまったりと、精神的な脆さを見せることもありましたが、古馬になってからは落ち着きが出て、特に牝馬同士では圧倒的な強さを誇って来ました。

 前走は少し間隔が開いたせいか、前半のダッシュがつかずに3コーナー手前から自分で動く展開になりました。内にいたクラーベセクレタに食い下がられたので、かなりキツイ流れでしたね。それでも、しっかりと2着を確保。一番強いレースをしたし、力負けではありません。衰えなど全く感じないし、今の女王はラヴェリータで間違いないでしょう。

 対抗はエーシンクールディ。最高の枠に入りましたね! 前走のレディスプレリュードでは、気持ちよく逃げて3着。4コーナーで差を詰めようとしたラヴェリータを突き離したし、最後抜かれてからも渋太く食い下がる辺り、相当な根性の持ち主。パドックではけっこうワガママさんな所も見せていましたが、気持ちよく逃げた時の粘りは圧巻! 気性的に難しいところがあるそうで、ハミを噛んでしまうときもあるそうですが、スっと抜ければ1800mでもしっかりと走れることは証明されました。ラヴェリータとミラクルデイズはお互いを意識して来るだろうし、この馬の粘り込に期待しています!

 そしてミラクルレジェンド。前走は、ラヴェリータが先に動いただけに、展開が味方した面も否めませんが…小柄ながら、本当に勝負根性の強い馬です。今年のTCK女王盃ではラヴェリータをクビ差まで追い詰めて、レディスプレリュードでは遂に逆転。一戦ごとに成長して、着実に力を付けている印象です。ただ、真っ向勝負になったら、まだラヴェリータの方が底力は上。前回のように展開が味方すれば差し切りもありますが、今回は相当意識して来ると思うので3番手評価にしました。

 地方場所初登場となるパールシャドウは、前走で準OPを快勝。そのレースぶりが圧巻で、後方から向正面一気に先頭、直線もそのまま押し切りました。スタートが一息なところが少々気になりますが、流れに乗れればいきなり好勝負も。

 休み明けを2度使ったブラボーデイジーにも注目。レディスプレリュードではかなり体が増えていましたが、前走で少し絞れていました。大型馬だし、使った効果は大きいでしょう。もともとラヴェリータと好勝負していた馬ですから、ここ最近は結果が出ていなくても侮れません。

◎08 ラヴェリータ
〇01 エーシンクールディ
▲04 ミラクルレジェンド
△05 パールシャドウ
☆09 ブラボーデイジー

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高崎競馬最後の勝利ジョッキー。平成10年10月高崎競馬にて騎手デビュー。以来、平成17年1月までの6年間の現役生活で通算2033戦91勝(日本の歴代女性騎手58人中、勝利数12位)。現在は競馬ジャーナリストとして活躍中。

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