僕は小学生のとき、岩手県の軽米町で暮らしていたことがあります。初めて岩手で短期騎乗した2005年、久々に軽米を訪ね、同級生の古里素祐(ふるさと・もとすけ)くんと、33年ぶりに再会を果たしました。以来、古里くんは盛岡競馬場や水沢競馬場まで駆けつけて、パドックで「トシオ、がんばれよ!」なんて熱い声援を送ってくれるんですよ。
先日、PTA会長の古里くんのセッティングで、母校の観音林小学校を含めて3つの小学校が合併した「晴山小学校」及び「晴山中学校」で、岩手のアイドル・ふじポンと一緒に講師をさせていただきました。
小学校では、僕のことを「日本一のリストラ男です!」と紹介してくれた古里くんが、カッツミーで勝ったラジオたんぱ賞を上映してしてくれました。ほとんどの生徒は騎手という職業を知らなかったようですが、後方から一気にごぼう抜きするレースを、手に汗握って楽しんでくれたようです。古里くんの解説が、これまた上手いんですよ(笑)。
「決まりごとを守っていくのは、すごく大事なことです。ただ、決まりごとのなかには、時代の流れに応じて変えていったほうがいいものがありです。人間が決めたことだから、粘り強くがんばれば、必ず変えていけるんですよ。
さっきのレースのように、どんなに後ろの位置にいても、レースに参加しているからにはチャンスがあります。みなさんもこの世の中に生まれてきたからには、チャンスがあるんです。だからチャンスを生かして、がんばってください」
2年前に観音林小学校で講師をさせていただいたときにも感じたのですが、こうして人前で話をするのは、勉強になりますよね。だって、シモネタを封印されて手も足も出せませんでしたから(笑)。
被災地や岩手競馬のために飛び回っているふじポンは、被災地で感じたこと話しました。ふじポンが避難所を訪ねると、被災した方々に、明るく励まされたんだそうです。
「ふじポン頑張れよ〜」と。「頑張んのは俺たちか〜(笑)」と。
「沿岸のみなさんから、逆に勇気をもらいました」とふじポンが言いましたが、僕も軽米のみなさんから、パワーをもらいました。晴山小&晴山中のみなさん、本当にありがとうございました。またお目にかかれる日を、楽しみにしています!
そうそう、ふじポンは晴山小の「永久PTA会長」なんだそうです。Mr.PINKも「B級PTA会長」くらいにしてもらえないかな(笑)?
さあ、長い騎乗停止がようやく終わって、11月12日(土)から、レース騎乗を再開します。地方競馬通算3300勝まで、あと5勝です。さすらい始めてからの「岩手100勝」までは、あと7勝です。区切りの勝利を目指して、ダービーグランプリが行われる21日(月)まで、精一杯がんばります。というわけで、盛岡競馬場でお待ちしておりますo(^-^)o