前略 アヴェンティーノさま
フランスでは大変お世話になりました。
凱旋門賞挑戦は、私にとって始めての海外遠征でした。
出発前から言葉もわからないところでの生活は大変に不安でした。
そんな環境の中であなたの存在は大変心強く、私生活だけではなくレースにまでお付き合いいただくなど、多くのサポートを本当にありがとうございました。
日本に戻って改めて御礼をと思っていたのですが、栗東でなかなかお目にかかる機会がありませんでした。
聞けばあの仕事が最後の仕事となり、今では競走馬をリタイアされたとのこと。
大変おどろきました。
あなたの最後のお仕事となった大一番では、私の未熟さを出してしまい、期待に応えることができなかったのはとても残念です。
私にはまだいくつかの仕事が残っています。
ジャパンCには、あのときの勝ち馬ソレミアがやってきました。
これはリベンジのチャンスだと思っています。
あのときのあなたのご厚意に応えるためにも、この戦いは歯を食いしばってでも必死に走ります。
できることならば明日のレースをどこかで見守っていてください。
もし、ジャパンCを勝てたなら、それはあなたと一緒に勝ち取った勝利です。
明日のレースで、あのときのご恩返しが少しでもできたらばと思います。
まもなく寒い季節が訪れます。
お風邪など召しませぬようご自愛ください。
オルフェーヴルより
ケイバにどっぷりの人です。気の向くままにコラムというか、思ったことを書き綴ることがあります。現在、ブログは休眠中。しばらくは、ここのコラムを使って忘れた頃に書き綴る予定です。ブログ...
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