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北海道2歳優駿

  • 2011年11月09日(水) 18時00分
 北海道2歳優駿は、例年地元馬にもかなりのチャンスがあるレース。サンライズCの上位2頭に注目しています。

 まずは1着だったイッシンドウタイ。

 ゲートで躓いたのか、後方からの位置取り。道中もほとんどやる気を見せず、早くから桑村騎手の手がさかんに動いていましたが…、ロスの少ない内に入れて後方からさばいてきました。レース自体をしたのは、実質最後の1Fくらい。それでもきっちり差し切るあたり、相当な能力を感じます。

 真面目に走るようになったら、かなり上のステージまで行きそうですね。前走のレースぶりを見ていると、1ハロン距離が延びるのもプラスに働きそう。ちょっと気性的に不安なところもありますが、ポテンシャルの高さを信じて本命にしました。

 そしてゴールドメダル。

 ここまで4戦2勝2着2回とパーフェクト連対中。前走サンライズCは2着でしたが、自分から動いて先頭に立ったところをイッシンドウタイに強襲されてハナ差敗れたもので、レースの内容はよかったです。

 器用な脚が使えるし、1700mで2戦負けているとはいっても、距離が長いとは思いません。前走も、最後まで伸びていましたから。安定感でいったら、この馬が1番じゃないでしょうか。

 中央から参戦のオーブルチェフは、新馬戦で敗れたものの、ダート替わりで2連勝と、適性の高さを示しました。とにかくレース内容が圧巻で、2戦ともに圧倒的な強さで勝っています。

 能力的にいったらこの馬が抜けていると思いますが、何が起こるかわからないのが2歳戦。キャリアは大きなアドバンテージになります。初の長距離輸送、初のナイター競馬という状況を考えて、地元勢2頭の評価をより高めました。ただ、アッサリ圧勝…ということもありそう…。

 武豊騎手騎乗のダブルスターにも注目。

 デビューから4戦ともにすべて逃げている快速馬。前走の逃げは外からこられて、かなりつらい展開になりました。息をつく場面がなかったし、早めにこの馬に挑んできた馬はバタバタになっているのを見ても、よく踏ん張ったと思います。

 途中でもう少し息を入れられるような展開になれば、1800mでも十分頑張ってくれるんじゃないでしょうか。

◎06.イッシンドウタイ
〇02.ゴールドメダル
▲13.オーブルチェフ
△10.ダブルスター

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高崎競馬最後の勝利ジョッキー。平成10年10月高崎競馬にて騎手デビュー。以来、平成17年1月までの6年間の現役生活で通算2033戦91勝(日本の歴代女性騎手58人中、勝利数12位)。現在は競馬ジャーナリストとして活躍中。

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