ここ最近の浦和競馬場の誘導馬スノーマンがおしゃれになっております。日によっていろんな華やかな装いをしていますので、ぜひ注目くださいね。
お洒落な誘導馬 さて、浦和記念はJBC3着のシビルウォーやボレアスなど中央馬優勢の様相を呈していますが、地方馬も期待馬たちがそろっています。
JBCクラシック4着馬グランシュヴァリエ(高知・雑賀正厩舎)がここに矛先を定めてきました。JBCクラシックは圧巻でしたねぇ。道中は行きたがりながらも後方から徐々に進出していき、最後は36.5秒というメンバー中ナンバー1の脚を繰り出し、南関東期待の星テラザクラウドをゴール前に差し切りました。
グランシュヴァリエ「短い方がいいと思っていましたが、2000mも大丈夫ですね。道中は行きたがる面があって4コーナーを回った時には届かないと思っていたんですが、最後まで必死に追いました」とコンビを組んだ本橋孝太騎手もニッコリ。
この結果に雑賀調教師も驚いてはいましたが、「反抗心の強い馬だから乗り難しいところはあるけど、本橋が上手に乗ってくれました。本当は右回りのカーブはあまり得意じゃないんですよ。それでもあのくらい走れるし、力はある馬なんです」と振り返っていました。
レース後は数日間運動で整えてから、トレーニングを開始。3日に1回は15-15の時計を出すいつものこの馬のパターンでトレーニングをしてきて、引き続き状態は維持できているそうです。
「浦和の直線は短いですが、左回りの方が得意な馬なのでこなしてほしいですね。掲示板のハジくらいにはのってくれれば……」と控え目だった雑賀調教師。少し遠慮をされているのではないかなぁと思って聞いてみると、「あまり期待をかけると成績がともわない時もある馬なので、このくらいに思っていた方がいいんですよ(笑)」(雑賀調教師)と。
一方、中央芝3勝の実績で、笠松入りしてから早々に東海菊花賞馬に輝いたエイシンフレンチ(笠松・伊藤強厩舎)も楽しみです。伊藤厩舎といえば、牝馬のエーシンクールディがダートグレードレースで大活躍中ですが、今度は船橋競馬場のクイーン賞を予定しているそうですよ。
さて、話しを同厩のエイシンフレンチに戻しましょう。「おとなしくて素直で乗りやすい馬だと思います。この馬もかなり力はありますよ。中団から差す競馬が持ち味は生きそうです」(伊藤調教師)
520キロ前後の大型馬だけに広いコースの方がよさそうな見方もありますが、「器用さもあるから小回りもこなしてくれている」(伊藤調教師)とのこと。まずはダートグレードレース初参戦なので、お手並み拝見ですねぇ。好レースを期待したいです。
南関東の筆頭はもちろん重賞3勝馬のボランタス(川崎・山崎厩舎)です。前走の埼玉栄冠賞は復帰後初勝利。スタート後は後方から進め、向正面ではこの馬の得意な戦法でもあるマクリで一気に動いて2番手に上がると、最後はカキツバタロイヤルとの叩き合いで勝負強さを発揮しました。
ストライドが非常に大きい馬だからこそ、エンジンをかけたらそのまま障害なく上がっていけるかどうかが毎回ポイントに挙げられますが、今回の外枠はこの馬には好条件かもしれません。
山崎調教師も担当の櫻井厩務員も、「この中間は何の不安もなく予定通りに進めてきた。引き続きいい状態」とのこと。競走馬は生き物です。何が起こるかわからないし、予定を変更したりアクシデントもつきものですが、何の問題もなく進められたのは本当にうれしいことです。
ボランタス「あとは久しぶりのダートグレードレースで、中央馬たちの速い流れについていけるかどうか」(山崎調教師)
前走は1年2か月ぶりの勝利を挙げたばかりのザグ(船橋・林厩舎)。これまではインからしか伸びない馬が外から突っ込んできての差し切りは立派でした。「流れも良かったと思うけど、精神的に大人になって競馬も上手になってきている。丈夫な馬で、コツコツと地道にやってきて今がとても充実しているよ。中団より後ろにつけて終いを生かす競馬をさせたい」(林調教師)
タートルベイ(船橋・矢野厩舎)に関しては、「マイルよりも長距離の方がペースはゆったり流れるから競馬はしやすいね」と矢野調教師。ミスジョーカーも手掛けている森久保厩務員は「休み明けを一度使って、馬も元気になってきたし力強さも出てきたと思う」と変わり身も十分のようですよぉ~。
中央4勝から南関東に仲間入りをして1度消化したトーセンゴライアス(浦和・小久保厩舎)。「普段かも掛かるような仕草も出てきたし、動きがまったく違うね。この馬の力を出せる状態だと思う」(小久保調教師)
中央からの転厩緒戦となるマルタカエンペラー(浦和・柘榴厩舎)。「入厩して1か月半ほどで乗り込みは足りていると思う。ただ、今回は相手も強いしまずは胸を借りるつもり」(柘榴調教師)