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浦和記念回顧

  • 2011年11月29日(火) 18時00分
浦和記念(11月24日 浦和 サラ3歳以上 別定 JpnII 2000m良)

○(1)ボランタス    2分08秒6
◎(2)シビルウォー     首
▲(3)ボレアス       3/4
△(4)エーシンモアオバー  1/2
△(5)クリールパッション  1/2
…………………
 (6)エイシンフレンチ
△(7)タートルベイ
△(8)グランシュバリエ

単1110円 馬複400円 馬単1840円 3連複500円 3連単5880円

 ボランタスがゴール前の激戦を競り勝った。中央勢相手のJpnII、得意のひと捲りとはいかなかったが、向正面から徐々にポジションを上げ、4コーナーでは、エーシンモアオバー、ボレアス、シビルウォー、クリールパッション、先団を2馬身ほどの射程圏に捕え、最後百m、外からまとめて差し切った。「デキに関しては自信が持てたし、勝ちを意識して乗りました。スロー(千通過64秒2)でどうかなと思ったけれど、これまで以上の脚を使った」(山崎誠騎手)。なるほど上がり37秒4、シビルウォーが38秒6だから超A級の瞬発力。7歳の年齢はさておき、父ティンバーカントリー、再び旬を迎えたということだろう。パドックでものびやか、かつハリのいい馬体が目立っていた。

「今日は新しい面をみせてくれた。イメージしていたのは捲りだけれど、それが叶わず、しかし信じられないほど直線伸びた。嬉しいですね。楽しみと同時に欲が出てきた」(山崎尋美調教師)。今後は暮れの大一番、12月29日大井「東京大賞典=GI」を視野に調整される。現実に今回勝利でその優先出走権を確保した。古臭い比喩になるが、日本ダート界を相撲番付に例えれば、ボランタス、小結・関脇から一気に大関昇進というところか。実際、現在正大関に位置するシビルウォーを、並ぶところなく抜き去ったのだから間違いではない。残るテーマは速い流れの時計勝負にどこまで対応できるかだ。

 シビルウォーは道中終始厳しい手応え。2着確保は結果的に地力の高さ、鞍上の“檄”によると思う。門別、金沢2連勝時と較べ行き脚がどうにも鈍く、前半から勝利のシーンが浮かばなかった。力走続きの反動とはこういうものか。それでも地方ダート適性、勝負根性は証明し、後は自身の体調とローテーションの問題になってくる。

 ボレアスは2番手追走、上がり38秒9の3着では評価しづらい。世代レベルが少々低い(現段階では)のかどうか。ただ馬体の雰囲気など、改めて見ても一級品。精神面の成長(競っての強さ)が大きな課題となりそうだ。

 エーシンモアオバーは、単騎逃げが逆に目標とされる負けパターン。クリールパッションも絶好の位置から伸びず、この日に関してはパワー不足というしかない。

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日刊競馬地方版デスク、スカイパーフェクТV解説者、「ハロン」などで活躍。 恥を恐れぬ勇気、偶然を愛する心…を予想のモットーにする。

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