スマートフォン版へ

クイーン賞

  • 2011年12月06日(火) 18時00分
  • 5
 まずは朗報からお伝えします! 日本テレビ盃で競走除外以降お休みしていた地方競馬の総大将フリオーソ(船橋・川島正厩舎)が復帰に向けて順調に調整中ですよ!

 川島正調教師のお話しでは、12月27日の船橋調教試験を受けて、1月25日の川崎記念を予定しているということでした。

 フリオーソの競走馬生活やそれ以降のことも考えながら、ゆっくり大切に仕上げていきたいということだったので、コンディション次第では予定も変更する場合もありますのでご了承ください。でも、予定が立てられるようになったことがうれしいじゃないですか!

フリオーソ
フリオーソ

 なお、昨年の東京大賞典の本追い切りで歩様が乱れたセレン(船橋・佐藤賢厩舎)もそれ以降お休みしていましたが、つい先日帰厩して調教を開始しています。

 放牧先でもかなり乗り込んできたので、こちらも12月27日の船橋調教試験を予定していて、復帰レースはその後に考えていくそうです。

 船橋がまたまたにぎやかになってきましたよ!

 さぁ、牝馬チームにも頑張ってもらいましょう!

 クイーン賞はクラーベセクレタ(船橋・川島正厩舎)の走りが何と言っても楽しみです!

 クラーベはどんな相手と戦ってもここまで大崩れがありません。それも強さのひとつで本当に素晴らしいと思います。

 休み明けだったレディスプレリュードは初古馬相手というハンデもあって5着に敗れましたが、最後は砂の女王ラヴェリータに食い下がろうとする根性も見せていて内容は決して悪くなかったと思います。それに、優勝したミラクルレジェンドから0.9秒と僅差でした。

 一度使った効果も十分見られて、前走のロジータ記念は完勝したばかり。こんなおしゃれなカチューシャもつけていたんですよ!

おでこにハートが
おでこにハートが

 野田厩務員お手製のハートマークをいっぱいあしらったカチューシャ。今回も同じ装いで参戦予定です!

 レース後は数日休んでからトレーニングを開始。すでに心臓はできているので、2本の追い切りを消化して予定通りのメニューで整えてきました。今回の本追い切りは戸崎圭太騎手が船橋に乗りにきて好感触だったそうです。

クラーベセクレタ
クラーベセクレタ

 ちょうど今回が叩き3戦目で、川島調教師と野田厩務員から「前走以上の状態」とうれしいコメントを聞くことができました。相変わらず女王様ちっくな気の強さは天下一品だそうで、戦う女としてはそんな気性も必需品。

「本追い切りの動きも良かったし、順調にきているね。先行力があるから3番手くらいにはつけていけるだろう。メンバー的にも前の交流時よりも恵まれたし、船橋でいい走りをお見せしたいね。期待している」(川島調教師)

 初めての地元船橋でどんな強さを見せてくれるでしょうか!

 ツクシヒメ(船橋・山浦厩舎)も地力の高さは素晴らしいです。前走のJBCレディスクラシックは惜しい6着。最後は決して脚が止まったわけではないそうですが、相手がより伸びていたということで……。「ヒメも頑張っているんだけど、あの時計で走られては厳しいよね」(山浦調教師)

 長期休み明け当初に比べると馬自身はずっと復調していて、今回も順調に進めてきたそうです。

 前走より中央勢も控えめで、何より52キロで戦えるのも魅力です。「ヒメの体は大きいけど背が長いから、こういうタイプの馬は斤量が軽いほうがいいんだよ」と山浦厩務員。

 復活の条件はそろったように思うんですが。

 ナターレ(川崎・内田厩舎)は船橋競馬場に初参戦ですが、川崎コースも上手に走っているので特に問題はないでしょう。

 前走のロジータ記念はかなり厳しい展開になって3着に敗れてしまいましたが、高い能力を持ち合わせていることに変わりはありません。

 休み明け叩き3戦目の今回、体調キープで挑めるそう。岩手の名手だった小竹清一さんが引き続きつきっきりで調教をつけてお世話をしてきました。

「今回は初めての古馬牝馬の交流戦だし、速い流れについていけるかどうか。ついていけさえすれば頑張れそうだけど」(内田調教師)

 ナターレ陣営としては、もまれなければハナにこだわってはいないということで、あとは的場騎手の手綱さばきに託されました。

 エイシンクールディ(笠松・伊藤厩舎)は、2走前のJBCレディスクラシックでは快調に逃げるも、速めに中央勢に上がってこられました。非常に厳しい展開になり9着。敗因もそれに尽きるでしょう。

 今回は地元で一戦消化しての遠征競馬なのでハードローテーションになるのは気になります。

 しかし、自分の競馬にさえ持ち込めれば3走前のレディスプレリュード(3着)のような粘りを存分に発揮できるだけに、ここも展開次第では楽しみです。

このコラムをお気に入り登録する

このコラムをお気に入り登録する

お気に入り登録済み

南関東競馬を拠点に活動中。仙台生まれの山形育ち。NHK山形放送局キャスター後、競走馬のことを伝える仕事に就きたく上京。東京シティ競馬中継(MXTV)を経て、南関魂、TCKホームページ、競馬総合チャンネル地方競馬コース、楽天競馬、ウェブハロンなどで活動中。今の一番の喜びは、拠点にしている南関東所属馬が大舞台で頂点に立ったとき。

※当コラムは南関東重賞の前日更新となります。

バックナンバー

新着コラム

アクセスランキング

注目数ランキング