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ガーネットS

  • 2003年01月10日(金) 12時46分
 快速の4歳牝馬タガノチャーリーズがどんな行きっぷりで飛ばすかが最初の見どころ。

 前走、12月8日のアクアラインSは不良馬場でダートが締まっていた。ほかのレースを考えるとダート1200mで0.7〜0.8秒ぐらい速い馬場だった。

 したがって、1分9秒7の勝ち時計は良馬場だと1分10秒5ぐらいに相当し、前半3ハロン33秒1の猛ダッシュもそのままは信用できないのだが、とにかく速い。1000mを56秒6で通過し、最後の1ハロンはもう本気で追っていなかった。

 当時がダート2戦目、それも準オープンへの格上がり初戦、まして初コースだったことを考慮すると、1分9秒7はそのまま信用できなくとも、良でも1分10秒0そこそこで乗り切るぐらいのスピードはある。

 さらに相手は強化してG3のオープン。案外、あっけなく捕まったりする危険もあるが、うむを言わさぬスピード能力の違いで押し切る公算大だろう。

 父セイントバラードは、デヴィルズバッグ(タイキシャトルなどの父)の全弟で、サンデーサイレンスともきわめて似た血統背景をもつヘイローの直仔。非力ではなく、またスプリンターでもない。母の父もネヴァーベンド系で必ずしも1200mだけでとどまるスピード型ではない血統背景がある。強気に飛ばしてもバテないとみる。

 大半のメンバーが対戦している11月の霜月Sの勝ち馬ニホンピロサートはもちろん最大の強敵だが、直線の差し比べだと、シャドウスケイプ、ロッキーアピールあたりもまったく差はない。とくに最近は不振でも、ブロードアピールと似た血をもつロッキーアピールは激戦の差し比べだと一気に浮上する。

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1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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