快速の4歳牝馬タガノチャーリーズがどんな行きっぷりで飛ばすかが最初の見どころ。
前走、12月8日のアクアラインSは不良馬場でダートが締まっていた。ほかのレースを考えるとダート1200mで0.7〜0.8秒ぐらい速い馬場だった。
したがって、1分9秒7の勝ち時計は良馬場だと1分10秒5ぐらいに相当し、前半3ハロン33秒1の猛ダッシュもそのままは信用できないのだが、とにかく速い。1000mを56秒6で通過し、最後の1ハロンはもう本気で追っていなかった。
当時がダート2戦目、それも準オープンへの格上がり初戦、まして初コースだったことを考慮すると、1分9秒7はそのまま信用できなくとも、良でも1分10秒0そこそこで乗り切るぐらいのスピードはある。
さらに相手は強化してG3のオープン。案外、あっけなく捕まったりする危険もあるが、うむを言わさぬスピード能力の違いで押し切る公算大だろう。
父セイントバラードは、デヴィルズバッグ(タイキシャトルなどの父)の全弟で、サンデーサイレンスともきわめて似た血統背景をもつヘイローの直仔。非力ではなく、またスプリンターでもない。母の父もネヴァーベンド系で必ずしも1200mだけでとどまるスピード型ではない血統背景がある。強気に飛ばしてもバテないとみる。
大半のメンバーが対戦している11月の霜月Sの勝ち馬ニホンピロサートはもちろん最大の強敵だが、直線の差し比べだと、シャドウスケイプ、ロッキーアピールあたりもまったく差はない。とくに最近は不振でも、ブロードアピールと似た血をもつロッキーアピールは激戦の差し比べだと一気に浮上する。