阪神JFはジョワドヴィーヴルが驚異的な強さを見せて勝ちました。キャリアわずか2戦目での勝利。しかも、初戦は6割程度、今回は大幅にアップしても8割程度の仕上げ、しかも軽いタイプでパワーが要求される馬場が合わないのに圧勝して見せたのですから、まさに規格外の強さと言えるでしょう。ダービーに登録したとの事ですが、ここから先順調に育てばもちろん勝ち負けできるだけの器になるでしょう。
この馬の馬体的に良いところは、「いい意味での緩さ」にあると思います。ツナギ、飛節などの各関節が非常に柔軟で緩いつくりになっています。この緩さがしなりを生み、あのダイナミックなフォームにつながるわけです。牡馬で同じディープインパクト産駒のディープブリランテが似たようなタイプですね。緩さがあって柔軟性があり、馬体も軽いので故障もしにくそうですし、これから先々が非常に楽しみです。
2着のアイムユアーズはキッチリと仕上がっていて、鞍上も前有利の馬場を見越してうまいポジショニングをしたと思います。こちらは堅実に走るタイプなので、常に軸馬としての安定感を持っていると思います。
3着のサウンドオブハートはタキオン産駒の牝馬にしては馬格があって骨格もしっかりした馬です。こちらはジョワドヴィーヴルとは違った意味で完成度が低いので、もっと実が入ってくれば必ず走ってくる馬です。少しパワーよりなところはありますが、軽い馬場もこなせるので、先々楽しみです。距離もある程度はこなせると思います。
4着のイチオクノホシもなかなかの好センス。馬格はあまりありませんが、それ以上に体を大きく見せていました。堅実に自分の力は出せるタイプでしょうし、もう少しポジションが取れるようになればこのクラスでも渡り合えそうです。
5着のアンチュラスは一戦ごとに少しずつですが良くなってきています。G3くらいなら常に上位争いができると思います。
7着のプレノタートは元々悪く無い馬ですが、今回は惜しいレースになりました。直線で詰まっていなかったら2着くらいあった内容ですね。大きな不利があったのに間を割って伸びてきた根性は素晴らしいです。距離もこれくらいがベストで、軽い馬場もこなせるので、先々の楽しみができた感じです。
8着のエピセアロームは一見できていましたが、ヨロ(トモの下の方)の実の入りが甘かったように、直前情報でも書いたとおり85%くらいのデキでした。返し馬の動きも、本来のダイナミックさがなかったですね。こんな馬ではないので、使って上向いてくれば1着馬とも張り合える馬だと思います。
11着のファインチョイスはまだ本来の形になかったです。立て直すのにちょっと時間が掛かりそうな感じ。
15着に敗れたラシンティランテは、後肢の返りが鋭く、とても良い馬でした。パドックでは勝てると思いましたが、返し馬の動きはイマイチでした。レースでは終始力んで走ってしまい、もったいないレースになりました。こんな馬ではないので、軽い馬場に条件が変われば圧勝まであってもおかしくはありません。
18着のエイシンキンチェムはゲートをフライング気味に出て、好位の内でロスの無い競馬。終始引っ張りきりの手ごたえでしたが、直線では全く伸びず。何かあったのでは?というレースでした。
次見てみないとよく敗因が分からない感じです。パワータイプで馬場も合うと思ったのですが…。
阪神JFは完敗でしたが、同じ2歳戦の朝日杯の方は当てたいと思いますので、引き続き直前情報にご注目下さい!
【次走の注目馬】
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ラシンティランテ京都コースなら違うはず。巻き返し必至。
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エピセアローム叩いて良くなりそうな体付き。次走に期待。
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カラヤン好馬体。直線で1ハロンしかレースをしていない。次はほぼ勝てそう。
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トウショウクラウン1400mは少し忙しい。馬は凄く良くなっているので、マイル〜1800mくらいで変わりそう。
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