ヴィクトリーを兄に持つ本格派のクラシックタイプ・シェイクスピア
●オープンスカイ(牝 栗東・岡田稲男 父アグネスタキオン、母トラヴェルチーム)
タガノミュルザンヌ(11年ファンタジーS-GIII・6着)と4分の3同血の関係にある。2代母Lady UpstageはプリティーポリーS(愛G2)の勝ち馬。Halo≒Sir Ivor 3×5や、父と相性のいいLyphardやヨーロッパ血脈を持っているので期待できる。アグネスタキオン産駒ではあるが、母の父がDanzigなのでアイアムカミノマゴのように短距離やダート戦への対応力もあるだろう。
●シェイクスピア(牡 栗東・角居勝彦 父ディープインパクト、母グレースアドマイヤ)
ヴィクトリー(父ブライアンズタイム/07年皐月賞-GI)、リンカーン(父サンデーサイレンス/04年阪神大賞典-GIIなど重賞3勝)、グローリアスデイズ(父サンデーサイレンス/04年フローラS-GII・2着など)の半弟。母グレースアドマイヤはサンスポ賞4歳牝馬特別(GII)3着馬で、そのきょうだいにフサイチコンコルド(96年日本ダービー-GI)、アンライバルド(09年皐月賞-GI)、ボーンキング(01年京成杯-GIII)がいる良血。母は底力あふれるヨーロッパ血統で固められているので本格派のクラシックタイプだろう。父ディープインパクトの切れ味が伝わっていればおもしろい。
●ダイワマッジョーレ(牡 栗東・矢作芳人 父ダイワメジャー、母ファンジカ)
半兄にハイアーゲーム(父サンデーサイレンス/04年青葉賞-GII)、ファイトクラブ(父Halling/06年中京記念-GIII・5着)がいる良血。母ファンジカは、サンデー系と相性のいいHeliopolisとSir Ivorを持っている。父ダイワメジャーはHaloと相似な血の関係にあるSir IvorやDroneと非常に相性がいいのでおもしろそうだ。芝向きのマイラー。
●ドウニカナルデショ(牝 栗東・谷潔 父ディープインパクト、母スターパレード)
母スターパレードはアルゼンチン産で、アメリカへ渡ってサンタマリアH(米G1)[2回]、ミレイディBCH(米G1)など6つの重賞を制した名牝。母の父Parade Marshalはアルゼンチンの名種牡馬で、スピードを武器にEmotion Parade(亜牝馬三冠)、Matador Marshal(亜G1を2勝)、Ilusor(亜G1を2勝)など多くの活躍馬を送り出した。母はNorthern DancerもMr.Prospectorも持たず、やや異系色の強い血統なのでどんな産駒が出てくるのか読みづらいところはあるが、おそらく1600〜1800mを得意とする芝馬だろう。アルゼンチン産の母にディープインパクト、というパターンにはアーカイブ(1戦1勝)がいる。
●ラメール(牝 栗東・西浦勝一 父ダイワメジャー、母リヴァーガール)
半姉テイエムオーシャン(父ダンシングブレーヴ)は桜花賞(GI)、秋華賞(GI)、阪神3歳牝馬S(GI)を制した名牝。その後、母はこれといった大物は出していない。父ダイワメジャーは今年の新種牡馬で、ディープインパクトと激しい2歳リーディング争いを繰り広げている。仕上がりが早く素軽さもあり、母が持つRiverman≒Mill Reef 2×3という相似な血のクロスを活かせるタイプの種牡馬だと思われるので楽しめそうだ。芝向きの中距離タイプ。