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思ったよりクリスエスぽかった

  • 2011年12月20日(火) 18時00分
 先週の朝日杯FSは1番人気のアルフレードが内から突き抜けて快勝。週中のフォトパドックで見たときからいい馬だと思いましたが、写真の印象と当日の印象は少し違いました。写真で見た感じだと、結構母父のサンデーサイレンスの影響が出ているのかと思いましたが、実際の馬を見ると思ったよりシンボリクリスエスでした。

 骨量・筋肉量共に豊富で、筋肉の密度も高く、重厚な戦車のような馬体。それでいて手先も強く、蹄で地面をしっかりととらえて歩いていました。あれだけの大型馬なので、ここが緩いと故障につながりますが、その巨体を軽々動かせるだけの強靭なツナギがあるので大丈夫そうです。

アルフレード

 強いて言えば、左右の蹄の角度が少し違うので、バランスを崩さないかというところでしょう。スケール感のある馬ですし、マイル〜2000mくらいの路線ならクラシック戦線でも上位争いを演じるでしょう。

 2着のマイネルロブストは初見でしたが、馬体はキッチリと仕上がっていい感じでした。ただ、左前の骨瘤が大きくて、それを気にするような歩様だったので当日は嫌いました。結果的にこれはあまり気にしなくてよかったようです。よく鍛えられている感じで、しぶとさがありますし、今後も大崩れはしないと思います。ただ、ツナギがかなり深いので道悪は大きなマイナス材料です。

マイネルロブスト

 3着のレオアクティブはトモのボリューム感がなかなかいい馬でした。ただ、距離はマイルがギリギリの印象で、1400mくらいがベストだと思います。短めの距離で、少し時計が掛かるくらいの馬場がいいでしょう。

 4着のトウケイヘイローはもったいない競馬になりました。後藤騎手のコメントどおり向正面までは完璧だったのですが、そこからマコトリヴァーサルが来た時に持って行かれてしまったとのこと。あそこを我慢できていれば勝ち負けだったでしょう。条件的には府中のマイル辺りがベストの感です。

 5着のダローネガは思ったよりもできていましたし、ボリューム感を感じさせる馬体になっていました。ただ、やはり外枠がこたえましたね。能力はマズマズあるので、重賞くらいはなんとかなりそうです。

 6着のサドンストームは筋肉量豊富で、パワータイプ。形的にはもう少し前で運べそうな馬なので、短めの距離で先行する形の方がいいでしょう。

 7着のクラレントは平坦の軽い馬場が合うタイプだけに、ちょっとパワー寄りで急坂がある中山では厳しかったです。京都なら勝ち負けでしょう。

 10着のネオヴァンクルは1400mとかダートの方が良さそうですが、馬の資質はなかなか高いと思います。

 11着のショウナンラムジはボリューム感が出ていい馬体になっていました。ただ、レースでは若さを見せたとのこと。先々はもっとやれる馬になってくると思います。

 さて、土曜日の阪神Cですが、勝ったサンカルロは重厚な馬体で今の馬場もピッタリでした。2着のグランプリボスはかなり持ち直していましたし、ようやく持てる力を発揮できました。

 惜しい競馬になったのはガルボ。凄い手ごたえで直線に向きましたが、前も横もふさがっていて、鞍上も何もせず。まったく力を出し切れませんでした。本当にもったいないレースでしたね。

 さて、今週は有馬記念。こんなに豪華なメンバーはないというくらいのメンバーですね。古澤のメールマガジン(http://di-data.com)でフォトパドック診断を配信する予定ですので、まだ登録されていない方は、ぜひ登録して下さいね。

【次走の注目馬】

ジヴェルニー
軽いバネのある馬で今回の馬場は向かなかった。京都・東京など軽い馬場なら。あと、直線平坦も○。

ケージーヒトメボレ
今回は掛かってしまった。マイル〜1800mで巻き返し。

リッカアリュール
今回は枠が外過ぎたし、先行馬も揃っていた。楽に行けそうな展開なら一発ある。

ネオヴァンクル
まだ体付きに余裕があった。絞れてくれば走りそうな感じだったし、距離もマイルまでならこなせそう。ベストは1400m。ダートもOK。

エイシンサクセス
ようやく馬の良さを生かせた。後藤騎手が合うし、同騎手騎乗なら重賞でも。

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中央競馬で全レースのパドック・返し馬を徹底観察。繋(つなぎ)や蹄、体型、骨量、筋肉の量・質、関節の柔軟性や、脚元、馬具などのデータを採取。そこから競走馬の能力、適性などに加え脚質も見抜き、馬券を組み立てる。パドック派にありがちな本命予想ではなく、複勝で10倍を超えるような穴馬を見つけるのが得意。

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