今年の名古屋グランプリはかなり面白いメンバーが揃いましたね。軸にする馬が難しいところですが…

　まず注目しているのはエーシンモアオバー。脚質的にも地方ダートにもってこいなんですが、なぜかまだ地方交流でのタイトル無し…。いつ勝ってもおかしくない力はあるんですけどね。今回は2500mということで、この馬にとっては少し長い気がするし、コースを2周回る難しいレース。しかも大外枠。それでも、地元名古屋のリーディング岡部誠騎手を配しての挑戦ですから、侮ることは出来ません。2500mをどうごまかして乗るのか、岡部騎手の手綱さばきに注目しています。

　そして、久しぶりのキクノアポロ。初めての地方交流挑戦となった今年の川崎記念は5着。前とは離されてしまったし、評価が難しいところですが、その後の2戦が完勝でした。5歳といえど、キャリアはそんなに多くなく、今年の春に改めて成長したイメージ。その後骨折の影響で休養し、約7か月ぶりのレースとなりますが、じっくりと時間をかけて乗り込まれて来ました。大型馬だし、叩いてさらに良くなるとは思いますが、能力の高さは証明済み。初戦から好走を期待しています。

　常に堅実に走ってくれるニホンピロアワーズは、前走のJCDで初の惨敗を喫しました。それでも、メンバーはかなり強かったし、勝ち馬とは0.7秒差。全く悲観する内容ではありません。今回のメンバーに入ったら、当然人気の中心になりそう。血統的にもホワイトマズル産駒で距離延長はOKだし、好位から上手に競馬が出来るので初の名古屋も問題ないでしょう。ここ3戦で戦っている相手を考えると、ここは明らかにメンバーに恵まれた印象です。

　3歳馬のボレアスは、初の古馬との対戦だった南部杯こそ大敗したものの、続く浦和記念では3着に頑張って、存在感を示しました。ただ、前走で少し力んで走っていたのが気にかかるところ。マイル戦の後だったので、ペースに戸惑ったのかもしれないけれど、今回はさらに距離が延びるので、その辺りがカギになると思います。

◎10 エーシンモアオバー
〇03 キクノアポロ
▲02 ニホンピロアワーズ
△07 ボレアス
☆08 マイネルアワグラス