いよいよ大井年末重賞怒涛の3連チャン1発目の東京大賞典が行われます。武豊騎手のスマートファルコンがどんな勝ち方をするかと言っても過言ではないですねぇ。
でもでも!南関東を応援する者としてはみんなのことを最後まで信じます!!では、いつものように南関東勢の情報をお伝えしましょう。
今回はツルオカオウジ、カキツバタロイヤル、スマートインパルスと若手重賞ウイナー3頭が果敢に挑戦します。
ここ最近は中央との交流重賞を避けて南関東同士の重賞に出走する馬が多いので、若き力の挑戦は本当に喜ばしいことです。きっと糧になるはずです!
そして、3頭とも共通しているのは相手なりに走れるところ。何とかならないかなぁ(^^)
昨年の黒潮盃を優勝したサラ系ツルオカオウジ(小林・久保厩舎)は何と言っても血統がそそられます。
ツルオカオウジ 父は岩手の雄メイセイオペラ、母系には南関東で走って中央でも頂点を極めたサラ系ヒカリデュール。こういう血がしっかり根付いているのも地方競馬の醍醐味です。
昨年の勝島王冠は今振り返ればまだ途上の状態だったこともあり大敗してしまいましたが、それ以外は高いレベルで安定した走りを続けているのは戦績を見ればおわかりになりますよね。
「この馬はレースで追いかけていったほうがいいんだよ。前走もフワッとしたところで内からムンロ騎手(スマートインパルス)に差されてしまったから……。今回は目標を置いて競馬はしやすいだろうし、理想は2番手くらいにつけていい脚を長く使う形だね」(久保調教師)
サンタアニタトロフィー連覇実績のあるカキツバタロイヤル(船橋・函館厩舎)。小柄な馬ですが、レースセンスと根性、そして心臓の強さがあります。「元々いいものはあったけど、さらに強くなってきたよなぁ。レース前でも心拍数は26くらいでドッシリ落ち着いているよ」と武川厩務員。
カキツバタロイヤル 日本テレビ盃(3着)はスマートファルコンのスピードに食らいついて真っ向勝負に出たこともありましたが、あの経験はきっと生きるはず。追ってバテたように見せかけながらもさらにまた伸びるタフさはこの馬の持ち味です。
「スマートファルコンは速い流れを作るだろうけど、追いかけていってこの馬の根性でどのくらい残れるか」(函館調教師)
そもそも右回りのほうがよりスムーズに走れるそうです。
某スポーツ新聞で、『ハチマキ王子』という異名で紹介されたスマートインパルス(小林・三坂厩舎)。上ではなくて前に進んでいけるように、おでこにシャドーロールをつけているようなブローバンドがトレードマークになりました。
スマートインパルス 馬房ではとってもかわいい仔なんですが、調教では自己主張を見せるので厩舎サイドもかなり苦労してきました。「これまで通り気持ちを大事にしながら走る気持ちに向かせてあげるように接してきたつもりです。この馬の場合は相手関係よりも自分との戦いですね(苦笑)」と高田調教師補佐。
前走の勝島王冠はテン乗りだったアラン・ムンロ騎手が見事重賞初制覇に導きました。
「自分のペースで走れないと嫌気を差して走りをやめてしまうところがあるんだけど、ムンロ騎手がよく乗ってくれて、最後まであきらめずにしっかり伸びてこれたのが勝因だったと思う」(三坂調教師)
レース後も元気いっぱいで引き続き順調に進めてきたそう。
「長年この仕事をやってきてこれほど心肺機能の強い馬は初めて。相手は強いけどどのくらい健闘してくれるか楽しみだね。道中は自分のペースで気持ちよくいかせて直線勝負に賭けたい」(三坂調教師)