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さぁ、2012年南関東重賞1発目は報知オールスターカップです。今年は何と言っても金沢最強ツートップの1頭ジャングルスマイル(金沢・金田一厩舎)が遠征に来てくれることが個人的にはとてもうれしいです。昨年の船橋競馬場で実施したJBCクラシック(9着)からさらに力をつけている様子で今から待ち遠しいです。
ジャングルスマイル ジャングルスマイルは12月中旬過ぎには小向トレセンに早々入厩して、順調にトレーニングを積んできたそうです。かなり気の強い馬としても有名だそうですが、ひじょうにリラックスして環境にもすぐに慣れたそう。「追い切りも順調で、カイバ食いもいいし疲れもありません。雰囲気はとても良いですね。落ち着き過ぎている感じはありますが、それは好材料だと思うし頑張って欲しいです」(金田一厩舎)
南関東からは白いお姫様ナターレ(川崎・内田厩舎)が巻き返しを図ります。前走のクイーン賞(12着)は好位から砂をかぶってしまい自分の走りがまったくできませんでした。「砂をかぶるとかぶらないではこんなにも違う場合もあるんだなぁ。マトちゃん(的場騎手)も今度は手の内に入っているだろうし、好位でも外目から走れれば。スムーズな競馬さえできればヒケは取らないよ」と内田調教師。今回も52キロで戦えて、川崎コースは相性抜群なので楽しみですよ。
ナターレ 引き続き岩手の名手だった小竹厩務員が調教をつけてお世話をしています。「カイバもよく食べてくれるようになったし、気持ちも前向きになってきた。目つきもキリッとして変わってきたでしょ。すんなりした競馬になって欲しいね」(小竹厩務員)
中央時代は6勝を挙げて09帝王賞5着の実績があるスターシップ(船橋・出川克厩舎)が南関東緒戦を迎えます。11月中旬に入厩し、それ以降は至って順調にトレーニングを積んできたそうです。厩舎サイドもその素材には絶賛しています。「日に日に跳びがどんどん良くなってきてさすがだなぁと思います。気持ちも出てきた感じです。緒戦から期待を持って送り出しますよ」と出川調教師。
担当の宇田川厩務員はザッハーマインやベルモントノーヴァなどでもお馴染みですね。「手も掛からないし利口な馬で能力は感じます。ここまで順調にきたのが何よりです。年齢(8歳)は感じないし期待を込めて送り出します」(宇田川厩務員)もちろん転厩緒戦なのでまずは走ってみないと……と厩舎サイドも前置きしていますが、今後の南関東重賞戦線においてもどんな走りをするのか楽しみです。
スターシップ 美白の帝王のルックスにも注目です!
フリオーソの弟としてお馴染みのトーセンルーチェ(船橋・川島一厩舎)。厩舎でも「フリオーソをおっとりさせてでっかくした感じ」とそっくりさんとして有名です。相手なりに走れる強みもあって、追ってバテないいい脚を長く使えるタイプ。距離延長は歓迎でしょう。「爆発力があるし、一発のチャンスにかける」(川島調教師)
セトノギムレット(船橋・石井厩舎)もここ最近の安定さは光ります。8歳になりましたが、元気印の男の子で頑張り屋さんです。重賞タイトルまでもう少しなんですけど……。「前走(勝島王冠4着)はスタートでちゃんと出た分中団についていけたのが良かったと思う。いくら長距離とは言っても位置取りは大事ですからね。今回も理想は中団くらいから進めていければ」(石井調教師)
南関東に転厩以降勢いあふれる走りを見せてきたコスモフォース(川崎・河津厩舎)が、リフレッシュ放牧から帰ってきていよいよ使い出しです!スパーキングサマーカップ(5着)は暑さなどの影響もあって力を出し切れませんでしたが重賞級の力は持ち合わせています。関係者のお話しによると、10月頃から放牧先では乗り始めてきたそうで休み明けにしては好仕上がりだそう。あとは緒戦から動けるタイプかどうか、初距離などがポイントになりそうです。
また距離延長がプラスの、タートルベイ(船橋・矢野厩舎)やピサノエミレーツ(大井・松浦裕厩舎)、スーパーパワー(大井・鷹見厩舎)も底力は秘めているだけにきっかけをつかみたい1戦ですね。
そして、翌日の大師オープンには10歳になったマズルブラスト(船橋・川島正厩舎)が出走しますよ。5着までに入れば来年11歳になっても走る権利を早くも得ることになりますが……。どんな走りを見せてくれるかな。メンコも要チェックです!