船橋記念(船橋・1000メートル)は豪華メンバーがそろいましたね。新顔もいるし、バラエティーに富んでいます。
南関東の1000メートル王者スパロービート(川崎・高月厩舎)が2年7か月ぶりに戦列に復帰します。スパローの精神力と馬主さんはじめ関係者の執念には頭が下がります。「今は脚元の不安もないし、調教は順調に取り組んでるよ。でも普通に考えて長期の休み明けだし、レース勘は気になるよね。まずはここを無事に走って今後に生かせれば」と高月調教師。
スパロービート いよいよ、スパロービートがレースに帰ってきてくれるんですね。走る姿が待ち遠しいです!
船橋の川島厩舎は有力馬3頭出しです。上位を独占してもおかしくはないでしょう。ナイキマドリードは前走のゴールドカップを楽勝し、これまでもまれてきた強さを存分に発揮しました。やっぱり、戦う相手って大切なんですねぇ。レース後はまったく疲れがなかったそうで、逆に元気が有り余っていたそうです。 前走の勝ちっぷりと充実ぶり、斤量の57キロも恵まれました。あとは久しぶりの1000メートル戦をどう対応するか鍵を握るでしょう。
ナイキマドリード「前に比べると硬さも取れて前走くらいから高いレベルで状態をキープしています。ズブさが出てきたのでうまく立ち回れれば。前回が強い勝ち方をしたのでプレッシャーですが頑張ります」(川島騎手)
セントラルコーストもひじょうに楽しみな1頭です。担当の藤川厩務員&調教パートナーの佐藤(裕)騎手と言えば、過去にはアジュディミツオーを手掛けたコンビとしても知られています。そんな2人からも、「重賞級」と大きな期待がかけられています。この中間はさらに順調に調教を進めてきたそうで、転厩してからいちばんの状態で出走できそうとのこと。距離は走ってみないとわからない面はありますが、ここまでのスタートの速さと先行力には目を引くものがあります。
1000メートルのスペシャリストとして戦ってきたグリッターアイスは重賞初挑戦です。 川島調教師も担当の秋葉厩務員(過去にトーセンジョオー)も「今回は相手が強いんじゃないか」と控え目ではありましたが、体型も川島流的にガッチリしてきて具合いはひじょうにいいそうです。相手なりに走れる堅実さを武器にどこまで頑張れるでしょうか。
今年8歳になって何とか大きいところを目指したいコアレスピューマ(船橋・坂本厩舎)は川村調教師ご勇退のために坂本厩舎に転厩してきました。「転厩緒戦だから走ってみないとわからないけど、順調にきているし、枠もいい所を引いたね。55キロも魅力」と坂本調教師。担当はこれまで通り伊藤厩務員が手掛けていて、「前回の競馬を見たら、番手から砂をバッチリかぶっても伸びてきているし、どんな展開になっても良さそう」(伊藤厩務員)とのこと。
ギオンゴールドは九州ダービー栄城賞と荒尾ダービーを勝ち、南関東に転厩してからは短距離のスペシャリストとして活躍しています。「前は一本調子だったけど、前回は差す競馬もできるようになて、粘りも出てきた。51キロは裸馬当然だからこの差をいかしたい」(村上調教師)
ギオンゴールド 大井の立花厩舎は2頭出しです。ダイワディライトは南関東転厩緒戦で、乗り込んではきたそうです。普段から自分を持っている馬だそうで風格はあるそうですよ。「実績からいっても力はありそうですが、まずは走ってみたいと」と厩舎サイド。どんな走りを見せてくれるでしょう。
ダイワシークレットはリフレッシュ放牧明け。疲れを取ったあとで地力の高さをどこまで見せられるか楽しみです。
アーバンストリート(船橋・矢野厩舎)は中央からの転厩緒戦です。「乗り込んできたし、ダートの走りも悪くはなさそうだよ。合えばあっさりがあってもおかしくないんだけどな」と矢野調教師。