今年のTCK女王盃、注目の存在はなんといってもプロヴィナージュでしょう。格でいえば圧倒的な存在です。
ただ、2010年のエリザベス女王杯回避を境になかなかいい頃の状態に戻れていないことも事実。エリ女の時は、かなり攻めて攻めて、ギリギリのところでの調整だったため、一度狂った歯車を直すのは本当に難しいことです。丁寧に乗り込まれて復帰してからも、レースではらしさが見られません。
今回は2度目の地方場所登場。一度目は08年の関東オークス@川崎。あの時はスタートして後手を踏みながらも、よく追い上げてユキチャンの2着。小回りも上手にこなしていたし、地方ダートも問題なし。今回は09年11月以来のダート戦になりますが、適性の高さは証明済み。ここで結果を出して、復調のきっかけを作って欲しいです。
1枠に入ったプレシャスジェムズは、初タイトルのチャンス大。前走は牡馬相手に惨敗の形になりましたが、スローの決め手勝負ということで展開も向かなかった印象です。
前に行けて渋太く粘る脚質は、地方小回りでも十分生かせるし、なんといってもクイーン賞での走りが光りますね。スタートで後手を踏むようなことがない限りは、いいレースが出来るんじゃないでしょうか。
クイーン賞3着だったカラフルデイズも、ここでは上位の存在です。JBCレディスクラシックでは、ロスなく立ち回ったとはいえ、強敵相手に3着に入り、大きな成長を見せてくれました。明けて4歳になった今年は、さらなる前進に期待しています。
地方代表格は、ショウリダバンザイ。シンデレラマイルでは行き脚がつかず、さすがに58キロの斤量が堪えた印象。交流重賞でも差のない競馬をしているし、斤量55キロになる今回は、自分のレースをすることが出来そう。相手は揃ったけれど、この馬の実力も侮れません。
◎2 プロヴィナージュ
〇1 プレシャスジェムズ
▲3 カラフルデイズ
△9 ショウリダバンザイ
☆8 パールシャドウ