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ニューイヤーC

  • 2012年01月31日(火) 18時00分
  • 3
 今年も南関東クラシック戦線は元気な牝馬たちが多数ラインナップ。ニューイヤーCはフルゲート11頭の中で、牝馬が6頭も出走するんです。この後はユングフラウ賞から桜花賞を見据えている馬たちも多いんですが、それにしてもそろいました。

 そんな中、牡馬も負けてはいられませんね。昨年のイノセントCを優勝して、全日本2歳優駿は地方馬最先着の4着に入ったゴールドメダルが、北海道の田中(淳)厩舎から大井の鷹見厩舎に転厩して緒戦を迎えます。昨年のNARグランプリ2歳最優秀牡馬に輝いた逸材です。

 前走後はそのまま大井入りし、昨年末にはすでに1本目の15-15を行って、動かしながらこれまでの疲れを取ってきたそうです。

「イメージより攻められたとは思うし、やることはやってきました。いいものは持っていると思うし転厩緒戦でどんな走りを見せてくれるか。浦和コースも川崎の走りを見る限りは問題はないと思います」といつも自身で調教をつける鷹見調教師。

ゴールドメダル
ゴールドメダル

 今回は何もかもが初物尽くしなので手探りの面は否めないでしょう。まずはここを使って、今後の南関東クラシック戦線に向けても明るい光を差し込んでほしいと思います。

 なお、追い切りなどで抜け出すとフワッとする仕草を見せることから、集中力を高めさせるために今回はシャドーロールを着用予定です。

 昨年のハイセイコー記念とローレル賞を制したドラゴンシップ(船橋・川島正厩舎)。前走の東京2歳優駿牝馬は12着と案外の成績でした。そのときに騎乗した佐藤博紀騎手のお話しでは、「向正面まではいい感じでしたが3コーナー手前から手応えが怪しくなりました」とのこと(今回は酒井忍騎手)。

ドラゴンシップ
ドラゴンシップ

 自分の形にさえ持ち込めれば渋太さを遺憾なく発揮してきました。「前回は追い切りも重かったし今回のほうが動きもカイバ食いもいいと思うよ」と川島調教師。スムーズに走りたいところ。

 そして、さらに東京2歳優駿牝馬で案外だったのは、重賞勝ちはないもののここ最近は高いレベルで常に安定していたアイキャンデイ(大井・上杉厩舎)が16着のしんがり負けだったこと。「砂をかぶったら嫌がってとまろうとしてしまった。以前の良くない面が出てしまったね」と上杉調教師は振り返っていましたが、まったくこの馬の力は出していないので完全に度外視。

アイキャンデイ
アイキャンデイ

 この中間も的場文男騎手がつきっきりで調教をつけてハードメニューをこなしてきたそうです。「2番手外目くらいからの競馬が理想だね。馬は元気だし、自分の走りができればヒケは取らない力はある」(上杉調教師)

 北海道ではフレッシュチャレンジを勝ちイノセントCではゴールドメダルの2着だったグッドタイガー。今は船橋の石井厩舎に転厩して2連勝中です。「力のある馬だからここもいい勝負をしてくれると思う」と石井調教師といつも調教をつける長谷川調教専門厩務員もかなり楽しみにしている様子でした。前走から間隔はあまりありませんが疲れもなく順調に調整中だそう。

 中央1勝を挙げて転厩緒戦の東京2歳優駿牝馬5着だったメイクアミラクル(川崎・田邊厩舎)。

 1度使っての変わり身も期待されます。「どこからでも仕掛けられる感じだし、コーナーリングも大丈夫そうな器用さはあるね。ペースが上がってくれたほうが競馬はしやすい」(田邊調教師)

 02東京プリンセス賞2着だったイシノラピドの愛娘モリヤッコ(川崎・武井厩舎)。浦和コース2連勝中で勢いがありますよ。

「浦和のコースは得意な感じだね。前走はまだ状態はイマイチかなぁと思っていた中での完勝だったから力はあるんだなぁと思ったよ。今回はメンバーが上だけど状態も上向きだし、センスの良さを生かしてどこまで頑張ってくれるか」(武井調教師)

 コスモワイルドは北海道の田中(淳)厩舎から川崎の河津厩舎に転厩して2戦目。北海道時代は芝とダートの両方で活躍してきた馬で、こちらに転厩後は中央の芝を使いに行ったばかりです。

「疲れもないから出走させるよ。力はついてきているし、差す競馬で一発狙いたい」(河津調教師)。

 準重賞桃花賞2着だったリカチャンス(船橋・矢野厩舎)は間隔があまりありませんが果敢なる参戦です。「元気もいいしカイバ食いもいいから疲れてないよ」と松元厩務員。

 矢野調教師は「浦和実績もあるし、能力の高い馬だと思う」

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南関東競馬を拠点に活動中。仙台生まれの山形育ち。NHK山形放送局キャスター後、競走馬のことを伝える仕事に就きたく上京。東京シティ競馬中継(MXTV)を経て、南関魂、TCKホームページ、競馬総合チャンネル地方競馬コース、楽天競馬、ウェブハロンなどで活動中。今の一番の喜びは、拠点にしている南関東所属馬が大舞台で頂点に立ったとき。

※当コラムは南関東重賞の前日更新となります。

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