今年の佐賀記念の注目は、なんといってもオオエライジンでしょう。デビューから無傷の10連勝で、初のダートグレードとなった兵庫ゴールドトロフィー3着という、ここまで本当に輝かしい成績をあげています。
ここまでを振り返ってみると、兵庫ダービーが7馬身差で圧巻の強さ、初遠征となった黒潮盃では好位からの差し切り勝ちと、この2戦で能力の高さを見せつけた印象です。10連勝目のなにわ賞ではフワフワするところを見せてクビ差の勝利でしたが、前走の兵庫ゴールドトロフィーでは、強敵相手に一度は先頭に出る積極的なレースを展開しての3着。スーニやセイクリムズンといった実績馬相手にあの内容で走れたことは、馬にとっても関係者にとっても、そして応援するファンの方々にとっても大きな自信になったことでしょう。
今回は初めての佐賀、初めての2000mという部分がカギになりそうですが、スタート良く好位をキープ出来る馬だけに、先行超有利な佐賀のコースは問題なさそう。距離に関しても掛かるような馬じゃないし、どちらかというと先頭に立つとフワフワしてしまうので、強敵相手も臨むところでしょう。ある程度強い相手で、ペースも流れて、前も粘っている、という展開の方がオオエライジンにとっては競馬がしやすそう。ここは、初のダートグレード制覇に期待しています。
2着争いが難しいところですが… ブリーダーズゴールドカップと日本テレビ盃で4着に来ているピイラニハイウェイに注目しました。ここ2戦は後方から後方と見せ場なく終わっていますが、地方場所の交流重賞ならばもっと前に行けるので、渋太さを生かして粘ることが出来ます。馬にとっては初の佐賀コースですが、佐賀競馬場育ちの川田騎手にとっては馴染みの深いコース。上位争いに絡む可能性は十分にあると思います。
マイネルアワグラスはジリジリとした脚しか使えない分、昔よりも前に付けられなくなったことが、最近の敗因のように思います。ただ、バテずに伸びてくれる馬なので、楽にいい位置さえ取れれば前を捉える力を持っている馬。今月で定年を迎える稲葉調教師の花道を飾って欲しいし、積極的なレースを期待しています。
◎07. オオエライジン
〇03. ピイラニハイウェイ
▲04. マイネルアワグラス
△06. タカオノボル
☆01. ホクセツサンデー