ニューイヤーカップ(2月1日 浦和 サラ3歳 定量 南関東SIII 1600m良)
◎(1)ゴールドメダル 1分44秒4
○(2)グッドタイガー 2
▲(3)リカチャンス 2
(4)グラッツェーラ 1.1/2
△(5)メイクアミラクル 1
……………………
△(9)ネオビバリー
△(10)ドラゴンシップ
△(11)アイキャンデイ
単200円 馬複570円 馬単890円 3連複1660円 3連単4590円
ゴールドメダルが完勝した。絶好のスタートから、リカチャンス、ドラゴンシップ、牝馬2頭の先行を、直後1馬身ほどでマークする3番手。結果的にはその時点で勝負あった…といえるだろう。直線あと1ハロン、粘るリカチャンスに余裕の手応えで並びかけ、それこそほんの一瞬で抜き去った。「稽古で何度か乗せてもらい感触はつかんでいた。頭がよくて実戦向き。さらに成長が期待できます」(戸崎騎手)。前走(2歳優駿)時より5kg減、それでもまだ立派すぎるような体つき。千六1分44秒4、同日、同じ3歳戦「若水特別」、1分43秒4(コテキタイ)の比較から時計は平凡に過ぎないが、勝ちっぷり自体、文句なく強かった。
ゴールドメダルはハイレベルの道営2勝(新馬・イノセントカップ)、前走川崎「全日本2歳優駿=GI」4着だから、元より格が一枚違う。ただ今回は中間大井転厩、環境の変化などさまざま試練もあっただけに、なおさら中身が濃い勝利といえる。「順調に仕上がっていたけど、勝てて本当にホッとした。初コースなのに落ち着いていたし、精神面で強さがある」(鷹見浩調教師)。同師のコメント「ホッとした…」とは、ゴールドメダルは、“11年・NAR最優秀2歳牡馬”に選ばれており、その表彰式がすぐ翌日(2月2日)だったこと。ともあれNo.1にふさわしい存在感を十分示した。今春は南関東クラシック照準、次走「京浜盃=大井3月28日」と明言された。ゴールドヘイロー×マジックマイルズの血統背景はやや早熟。しかし自身は緩急自在のレースぶりで、何より、堂々悠々とした漆黒の馬体(青鹿毛)に風格が漂う。今日のニュアンスからは、戸崎Jがしばらく主戦騎乗となりそうだ。
グッドタイガー2着。中団待機から直線力強く伸び、結果2馬身差ながら上がり時計など勝ち馬に遜色なかった。パドック、返し馬ともゆったり古馬のような雰囲気があり、こちらもクラシックに夢が大きい。牝馬陣は、明暗分かれる結果となった。リカチャンス3着、グラッツェーラ4着。前者は逃げ、後者は直線勝負で能力と個性をアピールした。5着メイクアミラクルも、スタート不利を道中追い上げて見せ場を作った。対して、重賞実績のあるドラゴンシップ、アイキャンデイは、先行してジリ貧の、前者ブービー、後者殿り。このあたり競馬はつくづく難しい。素質、能力はもちろん前提。しかし馬自身が闘志を失ってしまえば、とたんに驚くほど長いトンネルが続いていく。ドラゴン、アイキャンデイとも、1つ刺激、突破口がほしい状況、そう思う。