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報知グランプリC

  • 2012年02月07日(火) 18時00分
  • 3
 報知グランプリCはバラエティーに富んだ好メンバーがそろいました。好勝負必至の混戦の予感……。

 その中でも、前走の報知オールスターCを中央からの転厩緒戦で快勝したスターシップ(船橋・出川克厩舎)が人気を集めていますね。実力はもちろんのこと真っ白な馬体はどんなときでも目を引きます。

スターシップ

スターシップ

 明け8歳馬ですが大切に使われてきたこともあって馬はひじょうに若いそうです。「まだ衰えもないし十分にやっていけると思う。手応えはつかめた」とコンビを組む石崎駿騎手。

「ガラッと一変した部分はありませんが、前走も足りない状態で使ってはいませんから。一度使って中身は違うと思います。負けられないレースと言うよりも負けたくないレースです」と出川調教師。獣医さんのお話しでも、心臓は前回よりも持ち上がっていると言っていたそうです。

 中央時は帝王賞5着の実績がありますが、まずはここをクリアーして再びダートグレードレースの舞台を目指したい意向だそうです。
 
 重賞4勝馬ノースダンデー(船橋・林厩舎)が約1年ぶりに帰ってきました!

 林調教師をはじめとした厩舎サイドのお話しをまとめると、「長期休養明けにしてはいい頃の仕草を見せているけど、まだ重いし距離もひとハロン長い。まずは無事に走って次に生かしてくれれば」と。

 ただ、雨が降って軽い馬場はダンデー向きなので、前日の雨がどのくらい降るかも鍵になります。それに、格は上位なんですよね……。

 実力馬ブンブイチドウ(川崎・内田厩舎)が長期休養明けを一度使って変わり身を見せているそうです!

全国を舞台に戦ってきた馬であることは周知の事実。この一週前追い切り後からこれまで見せたことがないくらいやる気になっていて、調教や追い切りでも抜群の気合い乗りだそう。内田調教師も赤井厩務員も楽しみにしていましたよ。

ビッグマグナム

ビッグマグナム

 99年南関東変則三冠馬オリオンザサンクスの愛息ビッグマグナム(船橋・佐藤賢厩舎)がいよいよ重賞に初挑戦します。安定性と勢いは抜群です。

「具合いはいいし、好勝負はしてくれると思う。最近はゲートもおとなしくなってきたし、好スタートを切ってどんなに後ろでも中団にはつけさせたいね。ただ、雨馬場が悪いわけではないけど時計が掛かってくれたほうがいいから、馬場は乾いてほしいんだけど……」(佐藤賢調教師)

 前走の東京シンデレラマイルを優勝し7歳にして悲願の南関東の初タイトルを手にしたテイエムヨカドー(船橋・渋谷博厩舎)。繁殖入りという話しもありましたが、現役続行が決定しました。

 渋谷調教師をはじめとした厩舎サイドのお話しでは、最近はトモがパンとしてきてひじょうに充実しているそうです。

 まだ途上の段階だった埼玉栄冠賞であれだけのメンバーを相手に5着にきていることもあり、今の状態でどのくらいやれるか楽しみということでしたよ。ただ、良馬場で走らせたいそうですが……。

 イーグルショウ(大井・山藤厩舎)も明け8歳になりました。

 暑い季節はあまり得意ではないので、今の季節はお手のもの。「前走(ゴールドカップ6着)は不利を受けての結果だし力を出してない。状態は維持しているし期待はしているよ。吉原君の感性でどんな一面を引き出してくれるか。道悪馬場はいいよ!」と山藤調教師。

 重賞タイトルまでもう少しのケイアイゲンブ(小林・佐宗厩舎)。「状態は変わらずいいです。好枠から先行して直前抜け出すのが理想的。1800も問題はないけど、過去の船橋のレースを見ると、右回りより迫力が足りない感じがするからその辺りがどうかな……」といつも調教もつける佐宗調教師。

 中央3勝馬で南関東に転厩して緒戦をものしたタマモスクワート(浦和・小久保厩舎)。今回は浦和の騎手会長でもある見澤譲治騎手が手綱を取ります。見澤騎手と言えば、99年桜花賞馬ワンダールナとのコンビが懐かしいです。

「タマモは全身を使った走りをするんだけど、その上に跨るジョッキーを想像したときに譲治さんしか思い浮かばなかった。上手な騎手だしね」と小久保調教師。

「一度使って状態も良くなっているし、なんでこんなに人気ないんだろ……狙うよ」(小久保調教師)

 船橋の川島厩舎は3頭出し(ルクレルク、ケイアイサンダー、ケイアイライジン)ですね。

「ルクレルクは相手なりに走れるし、1800mも楽にいけていいんじゃないかな。サンダーは相手が強くなるけどそういう相手と戦うのもいい経験だし今後に生かしてほしいね。ライジンはこの1か月で馬が変わってきて精かんになってきた。逃げにはこだわらないよ」(川島調教師)

向山厩務員

向山厩務員

 実はケイアイライジンの担当は向山昇厩務員なんです。名前でピンときた方もいるでしょう。これまでは小林牧場でテラザクラウドを担当してきました。

 大井競馬場は65歳の定年制があるので、今度は(厩務員の)定年がない船橋競馬場で第二の人生をスタートさせたんです。

腕利きとしてあまりにも有名な向山厩務員。ケイアイライジンがこれからどう変化していくでしょう!

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南関東競馬を拠点に活動中。仙台生まれの山形育ち。NHK山形放送局キャスター後、競走馬のことを伝える仕事に就きたく上京。東京シティ競馬中継(MXTV)を経て、南関魂、TCKホームページ、競馬総合チャンネル地方競馬コース、楽天競馬、ウェブハロンなどで活動中。今の一番の喜びは、拠点にしている南関東所属馬が大舞台で頂点に立ったとき。

※当コラムは南関東重賞の前日更新となります。

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