先週行われたきさらぎ賞ではディープインパクト産駒が1・2・3を決めました。3着以下も離れていただけに正に独壇場でしたね。ディープインパクト産駒を牡馬に限定すると、京都の芝1800mは勝率24%、単勝回収率110%とベタ買いでも儲かる条件なので、よほど相性がいいということです。昨年もトーセンラーが優勝していますし、来年のきさらぎ賞も同じような傾向になるのではないかと思います。
さて勝ったワールドエース。池江厩舎らしく、腹袋がドッシリとしてきました。仕上げ的にはまだ余裕があったので、ここからさらに上昇が見込めるでしょう。今週出走するディープブリランテとディープインパクト産駒の二枚看板として今年のクラシック戦線の中心になっていくでしょう。
2着のヒストリカルはここ2走、不利な枠順で成績を落としていましたが、今回はレースのしやすい枠順を引けてキッチリと好走しました。一瞬見せた脚は1着馬を凌ぐのではないかというほどのもので、マイルから2000mくらいのレースでは安定して活躍できると思います。理想はどちらかと言うとマイルですね。
3着のベールドインパクトはパワータイプで、土曜日の馬場の方が合っていた感じ。先週は土曜日が力の要る馬場で、日曜日は上がり時計が出やすい、硬い馬場だったと思います。馬っぷりも大分良くなっていたので、時計の掛かる馬場ならもっとやれるでしょう。
4着のジャスタウェイはまだ仕上がり途上という感じでした。素材はマズマズで、これから筋肉に締まりと張りが出てくればもっとやれると思います。ただ、昨年のウインバリアシオンのスケールからはちょっと落ちる感じですね。ただ、同馬よりは完成度が高く、次走からなど早目に活躍できると思います。
5着のローレルブレットはいつもパドックで厩務員さんの方に甘えて、ちゃんと全体像を見せてくれない馬ですが、トモの張りなどは大分良くなっていました。この馬ももう少し時計が掛かる馬場の方がいいタイプでしょう。
6着のマジカルツアーはまだ太かったですが、このメンバー相手にマズマズいい走りができたと思います。こちらもパワータイプで、もう少し時計の掛かる馬場で前進するでしょう。
7着のスノードンは道中いい感じで進めましたが、直線で外に出せなかったのが痛いですね。あれが外に出せていれば3着くらいはあったかも。
8着のプレミアムブルーはソエを焼いていて気にする歩様でした。体は良くなってきているので、この辺りがパンとすればもっとやれそうです。
9着のアルキメデスはちょっと悪いリズムに入ってきたなという感じ。馬体も初戦の時のボリューム感がありませんでした。これは立て直した方がよさそうですね。
10着のマイネルアトラクトは流れが向かなかった感じ。もう少し早めに捲っていくとか、そんな形で無いと、このメンバーでは通用しないでしょう。馬体は良くなっていたので、流れが速くなりそうなマイル戦辺りで巻き返します。
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エキストラエンド完全に軌道に乗った感じ。重賞でも戦える器。
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ズンダモチ飛節に弱いところがあるので、脚抜きのいい馬場なら巻き返す。
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ローザボニータ仕上げはまだ7分くらいも、関節の柔らかさが目立った。次走は確勝。
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ケイワイツヨシパワータイプだけに阪神の1800m辺りで巻き返し。
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テーブルスピーチ好発を切るもさげてしまい、内で詰まって競馬にならず。良馬場なら勝ち負け。
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