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京都記念、共同通信杯パドック回顧

  • 2012年02月14日(火) 18時00分
 京都記念はトレイルブレイザーが優勝。香港以来の実戦となりましたが、それを感じさせない良い仕上がりでした。また、以前は硬く感じた馬体も、今は柔らかくなっている感じ。成長が感じられました。昨秋からメキメキと力を付けていますが、鞍上が巧く乗ったとは言えこのメンバーを負かしたことで、春シーズンが楽しみになりました。距離も持つタイプでしょうし、天皇賞戦線でも面白い存在になります。

 2着のダークシャドウは一応形はできていましたが、まだ引き締められる体付き。これは叩かれて順当に良くなってきそうです。今回は返し馬での蹴りの強さが目を引きました。

 3着のヒルノダムールは明らかに余裕残しの仕上げ。ただ、後肢の送りの鋭さや歩様の柔らかさは目を引きました。これも次は順当に良くなってきそうです。

 4着のトーセンラーは相変わらず薄い馬体でしたが、筋肉はそれなりに張っていたと思います。ただ、きさらぎ賞を勝った時のような筋肉の張りは戻っていません。あと、左前脚の骨瘤も少し気になります。

 5着のロードオブザリングはこの馬なりに素晴らしい仕上げでした。ただ、今回はメンバーが強すぎました。

 6着のウインバリアシオンはツナギの柔軟性や力感、形状が素晴らしかったです。上体も実の入りが良くなって、大分完成度が上ってきていました。ただ、レースではそれが全く生かせずに惨敗。4角手前でトモを滑らせておかしくなったとのことですが、無事なら当然巻き返せると思います。

 最下位に敗れたゲシュタルトは、プラス10キロの体重ながらキッチリ仕上がっていました。ただ、ウインもそうですが、今の外回りの下りのところがかなり馬場が硬いようなので、それを気にしてしまったのではないかと思います。何とも無ければもっと力の要る馬場で巻き返すでしょう。

 さて、共同通信杯はゴールドシップが完勝。直飛節でドン臭いイメージがあったので今回の勝ち方は意外でした。ただ、モニターでしか見ていませんが、馬体はトモの肉付きが良くなってかなり良化していたと思います。成長力のあるステイゴールド産駒だけに今後が楽しみです。

 人気を背負ったディープブリランテはまだ太そうでしたし、悲観する内容ではなかったと思います。折り合いが付くようになってくれば、当然大きいところを狙える馬だと思います。あと、スピルバーグの伸びも目に付きました。調教でもフォームが素晴らしい馬で、もっと奥がありそうな感じ。クラシック戦線で楽しみな一頭だと思います。

【次走の注目馬】
ヒルノダムール
余裕残しで上々の競馬。次は勝ち負け。

ウインバリアシオン
馬はかなり良くなっていた。これでフォームを崩さなければ。

ナイスミーチュー
腰がパンとしてボリュームが出ていた。ダートなら上でも。

スプリングパリオ
今回は少し太かった。絞れれば勝てそう。阪神も合いそう。

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中央競馬で全レースのパドック・返し馬を徹底観察。繋(つなぎ)や蹄、体型、骨量、筋肉の量・質、関節の柔軟性や、脚元、馬具などのデータを採取。そこから競走馬の能力、適性などに加え脚質も見抜き、馬券を組み立てる。パドック派にありがちな本命予想ではなく、複勝で10倍を超えるような穴馬を見つけるのが得意。

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