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金盃

  • 2012年02月21日(火) 18時00分
金盃(2月15日 大井 サラ4歳以上 別定 南関東SII 2000m梢重)

◎(1)トーセンルーチェ   2分05秒9
 (2)タートルベイ      3
○(3)スマートインパルス   アタマ
△(4)マズルブラスト     1/2
▲(5)ピサノエミレーツ    3/4
…………………
△(6)マグニフィカ
△(8)カキツバタロイヤル
△(10)ロードキャニオン
 (13)ゴーディー

単1080円
馬複20610円
馬単31590円
3連複19080円
3連単213460円

 トーセンルーチェが好位キープから直線豪快に突き抜けた。じれったい近況、モヤモヤを一挙に吹き飛ばす圧倒的な勝ちっぷり。終わってみればフリオーソの半弟、潜在能力が相当高いということだろう。二千2分05秒9、数字上は南関東レベルに過ぎないが、現実に既成勢力(スマートインパルス・マズルブラスト)を3馬身突き離した。「スタートも無難に出たし、終始いいリズムで走ってくれた。追ってからの反応も文句なし。気持ちのいい勝ち方ができました」(張田騎手)。6歳馬ながら、フレッシュな成長株であることは間違いない。

 トーセンルーチェはJRA3勝、すべてダート中〜長距離(千八〜二千五百)であげたパワー型。大型馬(当日565kg)ゆえの不器用さがネックだが、反面エンジンかかっていい脚を長く使う。転入後[3-2-2-2]、力をみせながらふっ切れない状況を、この日天才肌のベテランが一挙に突き破って結果を出した。「鞍上が上手に捌いた。流れにさえ乗ればこのくらい走っておかしくない。今日は少し重い(10kg増)気もしたし、これから夢が広がりました」(川島正一調教師)。残る課題はスピード面だが、前述通り馬はまだまだ伸びしろがある。転機、きっかけをつかんだ点で、この勝利は意味が大きい。

 伏兵タートルベイが、ゴール前大外を伸びて2着に届いた。金沢8勝、大井記念3着、帝王賞6着など実績互角で、こちらも勝ち馬同様中〜長距離を得意とする。10番人気。盲点とはこういうことか…記者個人的には、高配当のアナウンスを聞き改めて納得(反省)した。スマートインパルス3着。初コンビ・森泰斗Jは、早めに動いた戸崎・マズルブラスト目標にソツのない競馬とみえ、しかしそこからもうひと伸び足りなかった。使い詰めの疲労があるかもしれない。マズルブラストは10歳馬。正攻法の4着は悪くないが、さすがに全盛時ほど踏ん張れない。GI馬マグニフィカは千通過62秒8、マイペースの逃げでバッタリきた。追い切りなど走っても、いざ実戦で闘志がいっこうに甦らない。カキツバタロイヤルは中団のまま、メリハリのない競馬で終わった。重賞初騎乗の鞍上・高橋利騎手。今日のところは経験というしかあるまい。4歳ゴーディーは、マグニフィカにハナを譲り結果持ち味が生きなかった。低迷する同世代中、唯一勢いを感じさせる快速馬。次走は思い切った先行で存在感を示してほしい。

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日刊競馬地方版デスク、スカイパーフェクТV解説者、「ハロン」などで活躍。 恥を恐れぬ勇気、偶然を愛する心…を予想のモットーにする。

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